JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

子どもたちの姿が示してくれたこと

前回の教員研修で、朝に行っているゴミ拾いの時間を変えることを提案しました。

ソゲリ学校では、登校してきた生徒からゴミ拾いをさせています。生徒たちは学校に着くやいなや、「ゴミを拾いなさい」と言われます。

私が生徒だったら、絶対に朝早く登校しようとは思いません。早く来れば来るほど、長いことゴミ拾いをすることになるからです。遅刻が多い原因の一つは、ここにもあるのではないかと思っています。

さらに、遅刻した生徒には罰として、朝会(毎日屋外であります)が終わった後にゴミ拾いをさせています。かなり適当で、ただ歩き回っているだけの子も多くいます。そうしているうちに授業にも遅れてくるため、朝のゴミ拾いをやめさせたかったのです。

教員研修の次の週、職員会議でゴミ拾いを学校が終わった後にすることになりました。自分の意見が取り入れられたことは、少し嬉しく感じました。

しかし、その後の話の展開が予想外でした。

「じゃあ、遅れた子の罰はどうする?」

という話になり、遅刻した子には九九を言わせる取り組みが始まりました。正直、それはどうかとも思いましたが、何も言わないでおきました。

ところが、それが思わぬ結果につながりました。

先生たちが遅刻した子に九九の問題を出していると、上の学年の子たちよりも下の学年の子たちの方が早く答えることに気づきました。その下の学年というのが、私が教えている子どもたちでした。

その姿を見て、ある先生が声をかけてくれました。

「九九の教え方を教えてほしい。フラッシュカードもやってみたい」

先生の方から直接このような声をかけてもらったのは初めてだったので、素直に嬉しかったです。

これまで教員研修では、いろいろな手法を紹介してきました。でも、実際に子どもたちの姿として結果が見えると、その説得力は全く違うのだと思います。

今回、私が教えている子どもたちが九九にすばやく答える姿を、先生たちが実際に見ました。そして、「自分たちもやってみたい」と思ってくれました。

やってきたことの成果の一つが、形として現れた瞬間でした。研修で紹介した方法を、ただ説明しただけではありません。子どもたちの変化という結果で示すことができたのだと思います。

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