2026/09/24 Thu
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「パプアニューギニア」という国名。

●アロタウの町並み
こんにちは。PNGコミュニティ開発隊員の小林です。ミルンベイ州政府コミュニティ開発局にて活動しています。
こちらに来てから頻繁に口にするようになった「パプアニューギニア」という国名、今回はこれに注目してみました。
「Papua」と「New Guinea」。
この2つの言葉は、そもそもどこから来たのでしょうか。
現在のパプアニューギニアは、もともと「Papua」と「New Guinea」という、それぞれ別の歴史を持つ地域から成り立っています。
植民地時代、この地域では南側の「Papua」と北側の「New Guinea」が、それぞれ別の行政区域として扱われていました。
第二次世界大戦後の1945~46年頃、この2つの地域が行政的に統合され、「Papua New Guinea」という現在の国名につながっていったとのことです。
では、「Papua」と「New Guinea」は、そもそもどこから来たのか。
まず「Papua」。
この言葉については、一般に「縮れた髪、ちぢれた髪」を意味する言葉に由来すると説明されています。パプアニューギニア教育省の資料でも、そのように紹介されています。
そして「New Guinea」。
これも疑問です。
なぜ、ここが「New」の「Guinea」なのか。
16世紀、スペイン人の探検家Yñigo Ortiz de Retezが、この島を「Nueva Guinea」と名付けたことが由来らしいです。
当時、アフリカには「Guinea」と呼ばれる地域がありました。
パプアニューギニアの歴史資料によると、Ortiz de Retezは、この島の住民が西アフリカのGuinea沿岸の人々と似ていると考え、「Nueva Guinea」と名付けたとされています。
こうして見ると、今の「Papua New Guinea」という名前には、長い歴史の中で付けられた2つの名前が入っていることが分かります。

●アロタウの街を行き交う人々
そして、「Papua」という言葉の由来を知ると、もう一つ気になることがあります。
「縮れた髪」という意味を持つ言葉を、人を表す言葉として使うことを、現地の人たちはどう感じているのか。
以前、ある女の子が、自分の縮れた髪を気にして、日本人のようなストレートな髪を羨ましがっていたことがありました。
そこで、何人かの現地の人に「Papua」という言葉について聞いてみました。
すると、「Papua」が「縮れた髪」を意味する言葉に由来していることを知っている人もいました。
「Papuaと呼ばれることに抵抗はない?」と聞くと、「特に気にしないよ」「問題ない」という答えでした。
一方で、縮れた髪を気にする人がいることも事実です。
だからといって、「Papua」という言葉を嫌に感じる人が多い、と考えることもできません。
逆に、何人かの人が「気にしない」と答えたからといって、それをパプアニューギニア全体の意見と考えることもできません。
「何人かが気にしない」=「パプアニューギニアの人はみんな気にしない」ではないし、
「縮れた髪を気にする人がいる」=「Papuaという言葉は失礼」でもない。
人によって、感じ方は違うはず。
だからこそ、まずは言葉の由来を知ること。
そして、実際に暮らしている人がどう感じているのかを知ること。
そのうえで、どのような言葉を使うのかを考えてみる。
「Papua」という言葉の由来を知ったからといって、何かを禁止する必要があるわけではありません。
ただ、こうした背景を知ったのであれば、あえて人を表すために使わなくてもいいのかもしれません。
もちろん、これもどう考えるかは人それぞれだと思いますが。
知らなければ何気なく使っていた言葉も、知ることで少し立ち止まって考えることができます。
パプアニューギニアで暮らしはじめて、そんな気づきがありました。
やっぱり、知るって大切ですね。何事も。

次にこの活動を引き継ぐのは、あなたかもしれません。
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