JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

第2回 パプアニューギニアの空から、こんにちは

 パプアニューギニア(以下、PNG)に派遣されていますJICA海外協力隊(以下、協力隊)の中西康二と申します。

 さて、協力隊では任地の地域の魅力を発信することで、日本と世界の国際交流に資する広報も大切な役割と考えています。このコーナーでは、私の特技であるドローンの空撮動画を通して、日本ではあまり知られていないPNGの情報を発信したいと思います。

 この度は第2回ですが、私の任地であるミルンベイ州アロタウ市(以下、当地)周辺の海と森、その自然について紹介します。空撮動画は当地に派遣されている協力隊ボランティアの仲間と訪問した私設ビーチの「クナワゲートウェイ」(写真1)にて撮影したものです。美しい熱帯雨林と珊瑚のビーチ、そしてミルン湾の半島と島々を一望し、遠くには珊瑚海の外洋へと続くチャイナ水道を見渡しています。

 一見して美しい森とビーチですが、海岸沿いのマングローブに枯れ木や倒木が散見されます。このビーチではマングローブ(写真2)が保護され、植樹活動もされているとの説明(写真3)でしたが、近年の地球温暖化による海面上昇の影響か、海岸の浸食により木々の根が地面から洗い出されて傾き、そして枯死に至ったものです(写真4)。

 私の勤務先であるミルンベイ州工事監督局では、埠頭や市場、公共施設に隣接する海岸の護岸工事(写真5)も担当しています。この様な海岸の浸食対策は、ここPNGに限らず大洋州では共通の環境問題と思われます。この美しい自然が失われないよう、この記事が脱炭素社会の実現に向けて、私たちの日々の生活を見直す一助になりましたら甚だ幸いです。

 以上、ミルン湾と珊瑚海、そして、マングローブの森からでした。順次、空撮動画を共有していきますので楽しんでもらえると嬉しいです。

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