2026/10/13 Tue
教育 活動
「知っている」から「できる」へ。現地教員とともに考える、算数・理科の授業づくり

Oro!(オロ州の現地語でWelcome)
パプアニューギニアで先生をしているにじくんです。
パプアニューギニアの学校では、Teacher's Guideに沿った授業づくりが進められています。一方で、「授業の組み立て方は知っていても、実際にどのように児童へ教えればよいのか」「教材や具体物をどのように活用すればよいのか」といった悩みを抱える先生もいます。
そこで今回、現地の教員を対象に、算数・理科の模擬授業を中心とした研修を実施しました。初日は約40名、2日目は約20名の教員が参加し、説明を聞くだけではなく、実際の授業を「児童の立場」で体験してもらいました。

算数では、分数の計算や図形などを題材に、教師がまず方法を示す「I DO」、教師と児童が一緒に取り組む「WE DO」、最後に児童自身が挑戦する「YOU DO」という段階的な授業を実演しました。また、コンパスなどの教具や具体物を活用し、児童が目で見て、実際に手を動かしながら理解できる授業づくりを紹介しました。
理科では、「Introduction(導入)→ Prediction(予想)→ Activity(活動・実験)→ Result(結果)→ Conclusion(まとめ)」という流れを意識した模擬授業を行いました。磁石や身近な物を使った実験を通して、教師が答えを一方的に教えるのではなく、児童自身が「予想する」「試す」「結果から考える」授業を体験してもらいました。

研修後のアンケートからも、大きな手応えを得ることができました。回答した53名のうち、研修全体について「Very good」または「Good」と回答した教員は100%。また、98.1%が研修を「Very easy」または「Easy」と評価し、98.1%が研修で学んだ内容を自身の授業で活用できると回答しました。模擬授業や具体物を用いた活動について、「分かりやすかった」「児童が参加する授業の大切さを学んだ」「新しい指導方法を学ぶことができた」といった声も寄せられました。
一方で、「もっと模擬授業を受けたい」「より実践的な活動をしたい」「具体物を使った指導方法をさらに学びたい」といった声もありました。これは、今回の研修を一度きりのものにせず、次の実践につなげていくための重要なヒントです。
今後は、隊員が授業を見せるだけではなく、現地の先生自身が授業を考え、実践し、互いに振り返る研修へと発展させていきたいと考えています。研修で学んだ一つひとつの工夫がそれぞれの学校へ持ち帰られ、その先にいる子どもたちの「分かった!」「できた!」につながることを目指して、これからも現地の先生方と一緒により良い授業づくりに取り組んでいきます。
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