2026/10/13 Tue
活動 観光
観光分科会の開催~ゴロカ観光マップを使った探索と検証~
こんにちは。2026年6月より、ミルンベイ州アロタウ市にある同州政府観光局(以下、観光局)に配属されている西垣俊一です。
(小山隊員:写真左、西垣隊員:写真右)
このたび、J.K.マッカーシー博物館(以下、博物館)で活動している小山隊員の企画による観光分科会をゴロカで開催しました。私たちはともに観光に関連する活動を行っており、実際の観光現場を確認しながら、観光マップや博物館展示、イベント時の観光客対応などについて意見交換を行いました。そこで得られた気づきを、ゴロカにおける観光マップの改善や博物館への来館促進に活用するとともに、私の活動先であるアロタウやミルンベイ州の観光振興にも生かすことが今回の目的です。

観光分科会では、観光分野専門で活動している私が、小山隊員が作成したゴロカ観光マップ(地域でつくる、ゴロカの観光マップ ― 行政・民間・学校・博物館の協働 ― | パプアニューギニア便り(パプアニューギニア事務所) | JICA海外協力隊の世界日記)を実際に使って、カフェや観光施設などを巡り、観光客の立場から地図の見やすさや分かりやすさを確認しました。実際に歩いてみると、空港の出口や道路の位置関係、飲食店やホテルなどの主要な建物や観光施設の場所など、初めて訪れる観光客にとって必要な情報が具体的に見えてきます。
訪れたカフェでは、店内の目につきやすい場所にゴロカ観光マップが設置されていました。小山隊員があらかじめ観光施設やレストランなどを回り、掲示をお願いしていたものです。観光マップが街中に掲示されていることで、観光客は今いる場所の近くに何があるのか、次にどこへ行くのかなど、観光の計画を立てやすくなります。観光客への情報提供という点で、とても大切な取り組みだと感じました。
街を歩いた後は、小山隊員と、マップのどの部分が良かったか、どのような情報を加えたり改善したりするとさらに分かりやすくなるかについて意見交換を行いました。実際にマップを使った上で、「なぜこの情報が必要なのか」「どのように表示すれば分かりやすいのか」といった細かな点まで話し合うことができました。このように顔を合わせて意見を交わし、話の流れに応じてさらに深く話し合えることが、分科会の大きな長所だと実感しました。
また、小山隊員の配属先であるJ.K.マッカーシー博物館も訪れました。館内の展示や案内を観光客の視点から見て回り、より分かりやすい展示や、来館者にさらに楽しんでもらうための工夫について意見を伝えました。小山隊員はすでに来館者を増やすためにさまざまな広報活動を行っており、例えば、博物館に展示されている地域の小学校の生徒たちが描いた作品はどれも素敵なものでした(子どもたちが描く、パプアニューギニアの文化 ― West Goroka Primary School デザインアートコンテスト ― | パプアニューギニア便り(パプアニューギニア事務所) | JICA海外協力隊の世界日記)。※後述のゴロカショー期間には、約300名以上の観光客が博物館を訪れて、生徒たちの作品を閲覧したそうです。実際の活動を見ることで、私自身も観光分野の隊員として、活動先であるミルンベイ州の観光振興にさらに力を入れていきたいと感じました。
さらに、パプアニューギニアを代表する大きな祭りの一つである「ゴロカショー」も見学しました。一般入場パスやVIPパスを持つ来場者を入口でどのように確認しているのか、入場できる範囲をどのように管理しているのか、また、会場内の来場者の動線、テナントや救急対応ブースなどの配置についても興味を持って観察しました。
メイン会場では、数十ものグループがサッカー場一面ほどの広場に次々と入場し、それぞれの場所で伝統的な踊りを披露します。来場者は会場内を自由に移動しながら、自分の好きなグループの踊りを間近で楽しんでいました。このような観客の動きや会場の使い方はとても印象的で、今後、ミルンベイ州で行われるイベントの運営を考えていく上でも参考になりました。
また、小山隊員が主催者とSNSなどへの投稿について協議し、撮影や投稿に関するガイドラインを会場に掲示していました。現在、SNSへの写真や動画の投稿については慎重な対応が求められますが、あらかじめ基準を示すことで、来場者にとっても分かりやすく、安心してイベントを楽しむための大切な対応だと感じました(2026年 第70回ゴロカショー(70th Goroka Show 2026) | パプアニューギニア便り(パプアニューギニア事務所) | JICA海外協力隊の世界日記)。
今回、観光マップを実際に使って街を歩き、博物館やゴロカショーを観光客の視点から見学するとともに、コンピュータ技術分野で活動している小山隊員や小牧隊員と、私が所属する観光局の今後のウェブサイト整備やSNSによる情報発信について意見交換を行いました。それぞれの専門分野や活動経験を生かして意見を交わすことで、多くの気づきを得ることができました。ゴロカで学んだことを、アロタウでの観光マップ作成や情報発信、イベント運営などに生かしながら、今後の活動に取り組んでいきたいと思います。
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