JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

第1回 防災サミット in カリボ

Ma Ayadayad nga Agahon
(“マ アヤッドアヤッド ンガ アガホン” 任地のアクラノン語で、おはようございます。)
フィリピン防災・災害対策隊員のSakaです!
パナイ島 カリボ町役場で、防災・災害対策を行っています。
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12月3日 第1回 防災サミット(Disaster Summit)が開催されました。
今回のプログラムを以下に添付しておきます。

無題.jpg

開催自体、10月から決まっていたのですが、対象者や規模などもなかなか情報が入ってこない
+会場を押さえてないことが発覚し延期になる中、ずっと準備を進めており、
今回「日本の防災状況と自主防災活動(BOKOMI)について」を担当しました。

みなさんは、ご存知ですか?
2011年、東日本大震災の際に、163国・43国際機関から支援物資の申し出があったことを。
その中の一つ、フィリピン共和国から医療チームを皮切りに、支援物資が被災地へ送られていることを。
(参照:外務省HP  https://www.mofa.go.jp/mofaj/saigai/shien.html

今回の防災サミット、任地での初めてのプレゼンテーションとなりましたが、
この冒頭のメッセージ、1人の日本人として会場の全てのフィリピン人へ
東日本大震災支援のお礼を伝えなきゃ、とずっと前から考えていました。

・サミットが始まってから、プロジェクターを設定し始める
・そもそも会議の開始時間が明確でなく、ふわっと始まる
・同僚の司会者が来てもいないゲストをステージにあげようとする
・前の発表者が15分で降壇してしまい(当初1時間の予定)、予定より少し長め1時間30 分の発表 
を行う、、、
などなどのフィリピンではよくある事象も起こりながら、
昼からは、日本でも行われているHUG(避難所運営ゲーム)も行われ、
大盛況の中、第1回 防災サミットを終えることが出来ました。
※HUG…参加者が避難所の運営者となり、外部からの支援物資の取り扱いや避難者の年齢や
身体状況などが記載されているカードを実際に割り当てながら、避難所運営を行うゲーム(写真下)。

日本もフィリピンもThe Ring of Fire(環太平洋火山帯)の中に含まれ、
世界の約90%の地震がこの中で発生していると言われています。
災害が起きると、1人の力だけでは何も出来ないということを強く実感させられることがあります。
発災時にできることは平常時に準備していることだけ、と言われますよね。
この機会に自身や身の回りの災害リスクの点検から始めてみるのもいいかもしれません。
ちなみに、フィリピンでは、津波を「Tsunami」、防災を「Bosai」とそのまま言います。
それだけ、日本の災害対策が、フィリピンへ浸透していると考えると
日本や日本語ってすごいなぁと思いますよね。

最後に、日本同様、フィリピンでも大きい会議の後は、打ち上げやります!
↓ただの道端ですが 笑

最後まで読んでいただき
「Saeamat (“サラマット” アクラノン語で、ありがとうございました)!」

【 Saka/防災・災害対策 】

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