JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

母校での出前講座!

Mayad nga hapon!(マヤッド ンガ ハポン:キナライア語でこんにちは)
2024年度2次隊フィリピン障害児・者支援隊員のAskaです。
私はパナイ島イロイロ州の小学校にて、障害児・者クラスの先生として活動しています。
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10月に一時帰国した際、母校で出前講座をさせていただきました。

JICAの候補生になった頃から、「タイミングが合えば母校で話したい」と

そっと温めていた願いが、叶いました。

なぜ母校だったのかというと、理由は私自身の学生時代にあります。

田舎で育った私は、未来について考えるとき、

なんとなく霧の中にいるようなモヤモヤした気持ちを抱えていました。

以前、幼児教育の研修で

「都会に比べ、田舎では“仕事を想像するための材料”が少ない」という話を聞いたことがあります。

例えば、電車やバスに乗る機会が少ないと、それに関わる仕事を具体的に想像するのが難しくなります。

「運転手ってかっこいい!」よりも、「そもそも触れることがないから思いつかない」という感じです。

なるほどなあ、とすごく腑に落ちました。

だからこそ今回の講座が、子どもたちの中に小さな「きっかけ」や「芽」のようなものとして

残ってくれたらいいな、と思って臨みました。

講座の前に先生から「ここの生徒は大人しいので、質問や感想はあまり出ないかもしれません」と

聞いていたのですが、生徒さんたちはまっすぐ話を聞いてくれて、

・フィリピンまで行くお金は自分で出すんですか?
・バナナは有名と知っているんですがパイナップルはどうですか?
・カルチャーショックを受けたことはなんですか?

などなど、私が思いつかないような質問や感想を次々にくれました。

体育館を走り回りながら過ごした1時間は、本当にあっという間。

逆に私がたくさんの元気をもらってしまい、「よし、まだまだ頑張れるな」と思わせてもらえた時間でした。

講座の機会をくださった先生方、そして一緒に時間を過ごしてくれた生徒さんたちへ。

本当にありがとうございました。

【 Aska/障害児・者支援 】

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