JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

農業分科会がターラック州を視察!オクラ輸出と酪農を学ぶ

フィリピン・コミュニティ開発隊員のドゥーモンです。
ルソン島ラ・ウニオン州サンフェルナンド市の非政府組織(NGO)で、農家らの組織化支援などに取り組んでいます。
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フィリピンでは2026年3月時点で、教育や防災などの分野で計23人の隊員が活動しています。

このうち農業分野の5人でつくる「農業分科会」は、ターラック州ラパス町で農業視察を行いました。

農産物の高付加価値化や販売事例などを学ぶことを目的に、

日本向けのオクラ輸出を手掛ける日系企業と、日本人夫婦が経営する牧場を訪問。

実際の農業現場を目にしたことで、今後の活動につながる学びが深まりました。

農業視察は2月27日に実施しました。

首都マニラから北に約100キロ離れたターラック州ラパス町は、フィリピン最大の穀倉地帯である平野部に位置しています。今回はメンバー全員がマニラに集合し、車で約3時間かけて向かいました。

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最初に訪れたのは農業企業「Greenstar Produce Philippines Inc.」です。

同社は2007年に日本の青果物専門商社「ワタリ」の関連企業として設立され、生鮮オクラの輸出や営農指導などを行っています。
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オクラは約60軒の契約農家が栽培から収穫まで手掛けていますが、日本の残留農薬基準などに対応するため、

すべての農薬散布はグリーンスター(同社)が行います。

同社の担当者は「日本に安心・安全な商品を届けるための努力は惜しまない」と説明しました。

集荷したオクラは衛生管理を徹底した自社工場で袋詰めされており、この日も従業員が手際よく作業していました。
画像5.jpgまた、同社は雇用の受け皿としても地域に受け入れられています。

正社員は約30人、パート従業員は約120人。

さらに契約農家の下で働く作業員などを加えると、

グリーンスターが地域に与える影響は小さくありません。

それまでラパス町周辺には大きな働き口がなかったこともあり、

「子どもを大学まで進学させることができた」と話す従業員もいるなど、地元経済に貢献していることも知りました。

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次に訪れた同町の牧場「Kefseft Inc」は、

元青年海外協力隊員としてフィリピンに滞在経験のある八巻久美子さんと、夫の八巻啓介さんが経営しています。

フィリピンでは生乳の自給率が2%ほどにとどまっており、

ミルクパウダーや常温で保存できるロングライフ牛乳が一般的です。

こうした点に着目し、「フィリピンの酪農にはチャンスがあるのではないか」と考え、

2011年にブラカン州で牧場をスタートさせました。

6年前にラパス町へ移転し、現在はフィリピン人従業員5人を雇用しながら乳牛など36頭を飼育。

搾った生乳は低温殺菌し、マニラのスーパーやアイスクリーム店などに販売しています。
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牧場での日々のトラブルには基本的に自力で対処しています。

日本と異なり、牛が病気になってもすぐに獣医が来てくれるわけではなく、

機械が故障してもパーツが手に入らないこともあるといいます。


そのため、できるだけ自分たちで修理できる設備を使うなど、

フィリピンの環境に合わせた工夫をしていました。

昨年には新たな牛舎を建設したばかりで、今後はさらに飼育頭数を増やすなど「規模を拡大していきたい」と語りました。
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今回は青果と酪農という異なる分野の見学でしたが、実際の取り組みから学ぶことは多くありました。

個人的には、

フィリピン人をマネジメントしながら共に働く姿勢などに強い関心を持ちました。

今後も国内のさまざまな取り組みを学び、日々の活動に生かしていたいと思います。

【コミュニティ開発/ドゥーモン】

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