JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

赴任1か月、すべてが新鮮(配属先ラボの日常)

土壌肥料隊員のAkiです。
セブ島にある農業省管轄の土壌分析室で活動しています。
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気づけば、赴任先であるセブに来て1か月。

まだまだ「新参者」感は抜けないけれど、少しずつ職場の雰囲気や人の声に馴染んできた気がする。

今週は、初めて同僚の農業技術者と一緒に土壌分析を実施。

サンプルを採取して、pHやECを測定したり、テクスチャーを確認したり。
日本での経験が活かせる場面もあったけれど、やっぱり現地のやり方や考え方には学ぶことが多い。

写真はTaptapという同じ地域でサンプリングしたもの、同じ地域なのに母岩や水分環境、
農家の土の使い方で色彩豊かになるのはやはり面白い。

初めての作業で、サンプルを派手にこぼした。  ごめんなさい。

土壌中の水分の測定方法を教えてもらっているときに、
土壌水分の定義は?
なんのために測定する?
理想的な数値は?
改善するとどういう効果がある?
空気と個体物との割合は?
それが変化するとどういう影響がある?

そう聞くと技術者の一人が答える。

もう一人がえ?そうなの?って違う内容を答える。うん、そうそう!って。

普段何気なく業務しているけどなんのためにするとか、話し出すとどんどん盛り上がる。

思わずテンション上がった。

こういう職員同士の意識の差や業務の改善、成長のタネが生まれる瞬間が嬉しい。

自分自身の学びにもなる。

そして最近のもうひとつの挑戦は、

有機肥料についてのプレゼン。

農業技術者向けに、有機肥料の作り方や土壌改良への効果を説明したけれど…

正直、伝わったかどうかはちょっと不安。

スライドは英語だったけど、話すときはビサヤ語を少し混ぜてみた。

「資材が高騰しているなかこういった古い技術は知識として知っておいてもいいと思う!」
って言ったら、何人かが頷いてくれた気がする。

でも、質問が少なかったのは、興味がなかったのか、言葉が通じなかったのか…

うーん、まだまだ修行が必要だ。

言葉の壁は高いけど、ジェスチャーと笑顔でとりあえず乗り越えた気がする。

実質あと1年半しかないと思うとあっという間やなー。

Paspas ang oras(ビサヤで「時間経つのは早いな~」)

【 Akihito/土壌肥料 】

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