JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

『天国への階段』世界遺産の絶景を求めて

こんにちは!フィリピンマーケティング隊員のミホです。
ルソン島オロンガポ市にあるNGOで、貧困地域のお母さんたちが作る
ハンドメイド雑貨の販路拡大に取り組んでいます。
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フィリピンの4月は絶好の旅行シーズン!ということで、絶景を求めて旅に出てきました。

フィリピンといえば綺麗なビーチを思い浮かべるかもしれませんが、山の景色も負けていません!

今回訪れた、ルソン島北部に位置する「コルディリェーラ棚田群」は、

2,000年以上に渡ってイフガオ族によって継承されてきた

農耕技術が評価され、世界文化遺産に登録されています。

さて、険しい山道を進むと、棚田が見えてきました。

よく見ると棚田の上に民家がありますね。

ここで採れるお米は販売用ではなく、自分たちで食べるためのものだそう。

ここでの暮らしがどんなものか、とても気になります。

本日の宿はバナウェの棚田を真正面に拝む「バナウェ・ホームステイ」

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朝日を浴びる棚田と鶏の合唱に包まれながら飲むコーヒーは最高でした。

ここからまた少し車を走らせ、最大級の棚田があるBatadを目指します。

IMG-a2d9929aa90e6615418b8981974e55e6-V.jpg着いた!と思いきや、ここから棚田までのトレッキングが始まりました。(想定外)

汗だくになりながら1時間ほど歩いて辿り着いた先には…

まさしく『天国への階段』。スケールの大きさに圧倒されました。

人の手の力だけで、コツコツと積み上げた田んぼの石垣。

そのあぜ道は地球半周分、20,000kmに達すると言われています。

実はこの場所は、後継者不足による放棄田の増加、自然災害による破壊などにより、

景観の維持が困難な状況となり、一時「危機遺産」リストに登録されました。

しかし、環境保護対策や国内外の支援、保全技術の開発などが実を結び、

2012年に「危機遺産」リストから解除され、今も美しい景色を保っています。

。。。。

たくさんの人々の営みと努力が長い時間をかけて蓄積し、この壮大な景色を

つくり上げたと思うと、感慨深いですね。

ぜひ皆さんも、山道を歩く元気と、強力な酔い止め薬を持って、

フィリピンの絶景を訪れてみてはいかがでしょうか?

【 ミホ/マーケティング 】

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