2025/04/16 Wed
文化 自然 観光
『天国への階段』世界遺産の絶景を求めて


こんにちは!フィリピンマーケティング隊員のミホです。
ルソン島オロンガポ市にあるNGOで、貧困地域のお母さんたちが作る
ハンドメイド雑貨の販路拡大に取り組んでいます。
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フィリピンの4月は絶好の旅行シーズン!ということで、絶景を求めて旅に出てきました。
フィリピンといえば綺麗なビーチを思い浮かべるかもしれませんが、山の景色も負けていません!
今回訪れた、ルソン島北部に位置する「コルディリェーラ棚田群」は、
2,000年以上に渡ってイフガオ族によって継承されてきた
農耕技術が評価され、世界文化遺産に登録されています。
さて、険しい山道を進むと、棚田が見えてきました。


よく見ると棚田の上に民家がありますね。
ここで採れるお米は販売用ではなく、自分たちで食べるためのものだそう。
ここでの暮らしがどんなものか、とても気になります。
本日の宿はバナウェの棚田を真正面に拝む「バナウェ・ホームステイ」。
朝日を浴びる棚田と鶏の合唱に包まれながら飲むコーヒーは最高でした。
ここからまた少し車を走らせ、最大級の棚田があるBatadを目指します。
着いた!と思いきや、ここから棚田までのトレッキングが始まりました。(想定外)
汗だくになりながら1時間ほど歩いて辿り着いた先には…


まさしく『天国への階段』。スケールの大きさに圧倒されました。
人の手の力だけで、コツコツと積み上げた田んぼの石垣。
そのあぜ道は地球半周分、20,000kmに達すると言われています。
実はこの場所は、後継者不足による放棄田の増加、自然災害による破壊などにより、
景観の維持が困難な状況となり、一時「危機遺産」リストに登録されました。
しかし、環境保護対策や国内外の支援、保全技術の開発などが実を結び、
2012年に「危機遺産」リストから解除され、今も美しい景色を保っています。
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たくさんの人々の営みと努力が長い時間をかけて蓄積し、この壮大な景色を
つくり上げたと思うと、感慨深いですね。
ぜひ皆さんも、山道を歩く元気と、強力な酔い止め薬を持って、
フィリピンの絶景を訪れてみてはいかがでしょうか?
【 ミホ/マーケティング 】
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