JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

「10」っていくつといくつ?

Maayong hapon!
フィリピンの小学校教育隊員なほです^^
パナイ島イロイロ市にある小学校で、5年生と算数の勉強をしています。
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配属先では、計算に苦手を抱える子供達への取り出し授業を担当しています。

5までのたし算が難しい子から、割り算だけがどうしても分からない!という子まで、

異なる「苦手」を抱えた子供達が少しでも楽しみながら、

そしてくり返し計算に触れることができるよう

…にするにはどうしたらいいんだー!

と悩みながら日々活動しています。笑

みなさん、

「10」っていくつといくつですか?

1と9、2と8、3と7、4と6、5と5、6と4、7と3、8と2、9と1。

答えを1桁の整数の組に限ると、この9組がありますよね。

この9組、ものすっっっごい大切なカップルなんです。

例えば、8+5の計算。
「+5だから、9、10、11、12、13。答えは13!」というように数え上げて答えを求める方法は習っていないはず。
きっと、「8に2を足せば10になる。5から2を取って残りは3。つくった10と残った3をたして13」
という考え方を習った人が多いでしょう。

でももし、「8に2を足せば10になる。」という1文目がわからないと先に進むことができません。
くり下がりのあるひき算も同じく、「10ひくいくつはいくつ」がわかっていることが前提です。

だから、10がいくつといくつなのかがわからないと、くり上がりもくり下がりも、
指を使ったり数え上げたり下げたりして計算し続ける可能性が高くなってしまいます。

10づくりの定着を目標にした授業では、上の写真のカードを使って、
空欄の数(=パートナーの数)がいくつなのかを視覚的に確認しながら覚えたり、
ワークシートを使ってくり返し練習をしたりしました。

が、もちろんそれだけだと飽きるしモチベーションも下がっていく子供達。泣笑

トランプを使ったゲームも行いました。

使うカードは1〜9までのカードを2セット、または4セット。

ルールは神経衰弱と一緒ですが、同じ数ではなく10になる数のペアをつくれたらカードをゲットできます。

神経衰弱のようなゲームが初トライだという子供達は、同時に2枚のカードをめくってしまうなど
ルール自体にも戸惑っていましたが、数プレイもするとあっという間に慣れてゲームに集中していました。

1枚目のカードで3が出た後に、「Give me, 7…7…!」と神に祈りながら2枚目をめくる姿は、
クリスチャンなお国柄がよく出ていて印象深かったです!

まだまだ算数教育も、フィリピーノキッズにあう学習方法も勉強途中ですが、

少しでも「わかった!」「算数楽しいじゃん!」を増やせるように活動していきたいです。

【 なほ/小学校教育 】

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