JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

卒業式

Maayong hapon!
フィリピンの小学校教育隊員なほです^^
パナイ島イロイロ市にある小学校で、5年生と算数の勉強をしています。
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6月中旬に新年度が始まり、4月中旬に年度が終わるフィリピン。

配属先で行われた卒業式に参加してきました!

私の学校では、小学校の卒業式をClosing Programと、

幼稚園部の卒園式をMoving up Programと呼んでいます。

ちなみに同僚の先生いわく、「GraduationはUniversityだけよ。」とのこと。

今年度は小学6年生約200名と、幼稚園生約120名が卒業しました。

子供達は、朝6時半集合にもかかわらず可愛い髪型をしてきたり、

ばっちりメイクをしてきたりと準備に余念がありません。

先生方も気合いばっちり。

お揃いの伝統衣装フィリピニャーナ(女性用)とバロン(男性用)を着用して式に臨みます。

式には、びっくりのゲストが来てくれました。

黄色い服でリンクコーデをしたこちらの方々、なんと50年前の卒業生です!

今は遠地に住む方も、卒業式のためにわざわざ海を越えてきてくれたとのこと。

学校の誇りとして紹介され、卒業式から時間が経っても頑張っている姿を見せてくださいました。

今回の卒業生も50年後、また卒業式に参列するのだとか…!

世代を超えて、子供達の卒業をお祝いする姿、とっても素敵ですね。

卒業式④.JPG

式典中にもうひとつびっくりしたことが。

校長先生やゲストのスピーチの後、卒業生が一人一人名前を呼ばれて卒業証書をもらう流れは

日本とほとんど一緒でしたが、とあるプログラム名に衝撃を受けました。

Awarding of Cash。

その名前の通り、学力やリーダーシップ性に優れた子供たちへ“現金”を授与します!

日本の教育現場では、さまざまな観点から子供達への現金の授与は原則ご法度。

あまりにも直接的すぎるプレゼントに度肝を抜かれてしまいました。

「努力は人から認められるべき」というフィリピンならではの

強い価値観が現れているプログラムですよね。

特に地方では、子供達の頑張りをみんなで祝おう、支えようという考えが広く広まっていて、

「このお金を勉強道具費用や通学費用に充てて、これからも頑張ってね」

の意味合いを強く含んだ取り組みなんだとか。

暖かい気持ちがいっぱい詰まったプレゼントなんですね。

【 なほ/小学校教育 】

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