JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

個性が輝くSNED Olympics

フィリピン(障害児・者支援)隊員のKanechiです!
セブ島にある小学校の特別支援センターに派遣されています。
障害のあるお子さんが自立するための手助けをしています。
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さて早速ですが、クイズです!

タイトルのSNEDは何の略称か分かりますか?

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答えはSpecial Needs Education(特別支援教育)です!

2025年2月21日(金)~23日(日)にセブ島のミンガラニラ(Minglanillia)で、
障害のある児童生徒のためのSNED OLYMPICがありました。

この大会にはセブ州(Cebu province)に属する45の自治体(municipalities)の特別支援学校が集まり、
学問部門、ハンディクラフト・絵画部門、文化的なコンテスト部門、スポーツ部門で、
それぞれの才能を競い合います。

今回、私はハンディクラフト部門のコーチとして参加しました!
古着をリメイクしたの布草履で参戦!
下の写真はコンテストがもうすぐで始まるので緊張気味の生徒の様子です↓

赴任先の学校の周りにはウカイウカイ(古着屋)が沢山あり、安く古着のTシャツが手に入ります。

購入した古着を洗い、ひも状に切り、編んでベースを作っています。

編み機はカウンターパートが制作してくれました。

この日のために一か月以上前から毎日練習を積み重ねてきました。

最初はベースを作るのも難しかったのですが、練習の成果もあり、
生徒が一人で最初から最後までの工程を仕上げられるように。

当日は、最後の仕上げでもう少しというところで
切ってはいけないタイミングで紐を切ってしまったりして少しパニックになった場面も見られました。

しかし、途中で冷静さを取り戻して無事に最後まで仕上げることができました!

結果は3位、銅賞!!

頑張った努力が報われて生徒が嬉しそうで、その笑顔で私も嬉しい気持ちになりました。

セブ島の海をイメージした配色、鼻緒には桜を組み合わせ、

この作品がフィリピンと日本の架け橋となるようにと願いを込めています。

フィリピンの良さと、日本の良さを組み合わせた作品を生徒と一緒にこれからも制作していきたいです。

画像4.jpg

そしてハンディクラフト部門だけでなく、水泳、ボッチャ、ランニング、フォークダンス、絵画、
色んな部門でメダルを多数受賞!

最後には
(祝)Biggest Delegation SNED Olympic 2025(一番参加者の多いグループ)
(祝)2nd Place Overall Champion(総合準優勝)

で2つトロフィーも獲得しました。

今回の大会を通じてセブ島の他の学校と比べて保護者が非常に協力的であったことが印象的でした。

ステージに立っている人を応援する団結力・盛り上げ力が他の学校より飛びぬけて熱かったです。

大会中のご飯もすべて保護者が調理してくれました。

保護者からの献身的な支えがなければ、宿泊を伴う行事にこんなに多くの生徒は参加できません。

色んな方々からの支えで生徒も大会に集中でき、安心してチャレンジできる環境が整っていると実感しました。

教室に宿泊したり、疲れましたが、赴任先の学校体制が素敵で、改めて好きになりました。

【 Kanechi/障害児・者支援 】

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