JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン便り

州都サンフェルナンドを歩く―ローカル交通とモール事情

フィリピン・コミュニティ開発隊員のドゥーモンです。
ルソン島ラ・ウニオン州サンフェルナンド市の非政府組織(NGO)で、
農家らの組織化支援などに取り組んでいます。
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ラ・ウニオン州の州都サンフェルナンド市

は、各省庁の地方事務所や港を抱え、この地域の政治・経済の中心となっています。

私の配属先であるNGOの事務所があるのもこのマチ。

多くの日本人にはなじみが薄いかもしれませんが、

今回は「ここで生活するなら」という視点で交通や買い物事情を紹介します。

市内で短距離を移動するなら、トライシクルが便利。白い車体がサンフェルナンドの特徴です。

隣町へ行くならジープニー

走行中の車体に書かれた行き先を確認して乗車しますが、文字が見づらいのが難点です。

そんなときは「Tanque terminal (タンキーターミナル)」=写真上=が役立ちます。

ここでは近隣の町行きのジープニーやバスが発着し、屋根付きの建物で待つことができます。

写真③.jpg日常の買い物面で不自由はありません。

市内にはショッピングモールが充実しており、国道に面した「Robinsons Department Store」=写真上=は

100円ショップや日本食レストランがテナントとして入っており、放課後の若者の姿をよく見かけます。

マチの中心部から約1.5キロ離れると大型の「CSI Mall」があります。

ここには映画館もあり、週末の家族連れが多い印象です。

CSIの近くには「Manna mall」があります。規模はそこまで大きくなくテナントも少ないですが、

台風被害で停電した時は充電スポットにもなっていました。

そんな中、話題なのが「SM City La Union」=写真上=が2025年10月17日、市内にオープンすることです。

SMはいわばフィリピンの「イオンモール」的な存在ですが、

これまでラ・ウニオン州には無く、30キロ以上はなれたバギオ市が最寄りでした。

これまで市内にあったモールよりも大規模とみられ、市民らの注目は高まっています。

写真⑤.jpg

一方で昔ながらのパブリックマーケット=写真上=も健在。

サンフェルナンド市のパブリックマーケットは周辺のマチよりも圧倒的に大きく、

生鮮食品などを扱う平屋の区画のほかに、衣類や生活雑貨を扱う2階建ての建物もあります。

冷房はなく快適さではモールに劣りますが、役所や商店が集まる中心部に位置し、

ローカルな雰囲気を存分に味わえます。

ちなみに、私が暮らしているのはサンフェルナンドから10キロほど北のバクノタン町。

個人商店が多くのどかな雰囲気で、サンフェルナンドは“近場の都会”といった存在です。

出かけるたびに、少し憧れのまなざしでこのマチを歩いています。(笑)

【 ドゥーモン/コミュニティ開発 】

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