JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

隊員 G のセントルシア日記 〜 Chance ・ Challenge ・ Change 〜

JICA海外協力隊2024年度2次隊セントルシア国派遣の⻄浦誠と申します。定年退職した65歳のG(爺)ではありますが、どの世代の協力隊仲間にも親しく「まこっちゃん」と呼んでもらい ながら、2 度目の人生を元気に明るく歩んでいます。配属先のコミュニティーカレッジでは、さすがに Makocchanは発音しにくい様で、学生たちは私のことを「Mr. Mak」と呼んでくれています。

1度目の人生、私は私立学校で中学生・高校生の数学教員を務めて、41 年間の経験値を手にすることができました。そのうち6年間は教頭職にも就きましたので、マネージャー経験も有しています。また同時に、「将来は海外で仕事がしたい」との想いを、在職中からずっと温めていました。しかし、私学は卒業生とのつながりが強く、彼らとの縁を円満に継続しつつ、 かつ自らの夢を実現するためには、定年退職まで勤め上げる 必要がありました。そして退職後は、日本語教師の資格をとって海外の日本語学校で働くことや、海外勤務の子弟が通う日本人学校に再就職することを考えました。しかし、年齢に関するバイアスは根強く、夢を叶える道を切り拓くことは中々できませんでした。ところが、JICA 海外協力隊は、何と「69歳まで応募可能」と、門戶を広げてくれているではあ りませんか。今年60周年を迎える海外協力隊の派遣事業は とても成熟した状態にあり、人生100年時代を迎えようとする社会変化への対応も、とても柔軟なものとなっていたのです。

私の任国・セントルシアは、東カリブに位置する島国です。淡路島とほぼ同じ面積の国土に、 約18万人の国⺠が日々の暮らしを営んでいるのですが、他の小さな島国の例に漏れることなく、生活必需品を海外からの輸入ってり、物価が高いことにはいつかされます。しかし、セントルシアン達はそんなことは気にも留めず、日々の生活を楽しんで、とても幸せそうに見えます。トロピカルな太陽のもとで、笑顔がとても輝いて見えるのです。配属先は、Sir Arthur Lewis Community Collegeです。中育修了後の教ってり、4制大2制短大、職業門学校など、さまざプログラムせもっています。私の協力隊応募時の要請内容は、「教員を目す学生のサポートをしてしい。」ということで、数学教授法や教などに携わ役割が期待されていました。ところが、いざ蓋開けると、「とりあえず最初のセメスターは、理系の数学授業にチームティーチングの形で入り、授業や課外において、学生たちが知識や技能を習得するための支援を行なってくれ。」と言うではないですか。任地において私に何ができるのかをしっかりと見極める期間と位置づけよう、と私は心を決めました。

国における数学の業は、41年の経験をもつ私にとっても、とても新鮮で興味深いものとなっています。例えば、日本では数やルートや円周率πなどをそのままして解答することをしとしているのですが、ここセントルシアは旧宗主国・イギリスの影響受けたのか、関数電卓いて小数のでえることがめられます。自然科学の中で数学がたす役割について、私自あらためて考えさせられる会となっています。また、90°以上の度のイン・コイン・ンジントについては、日本の教科書であれば単位円を利用して定するのですが、こちらでは参照角 (reference angle)と呼ばれる 90°未満の度の三角比利用してめます。そして、簡単の変しても、「移項」の概念が使われることはりなく、両辺に数をえたり、両辺を数でったりする操作がまれている様です。何よりも本切にしようとするをうかがいることができます。

数学の業にいて先生が使言葉にも、きくぶられる日です。もちろん、先生の個性によって、業中に使言葉にはいがあることでしう。しかし、学生の理解度を確認する、私ならばかるかい?」とか「理解できたかい?」などと簡単直球で声掛けなうのです が、「本当だうかい?」(True?)とか「私と一緒にいるかい?」(Are you with me?)など、ちっとドキッとするような現が使われるのです。また、生めるにも、「私の生たち!」 (My Students!)や「あなたたちは私の!」(I am very proud of you!)など、ン・ ネイティブの私にとってはともえるマン言葉が、小さな成功体験に対してもしげなく使われるのです。(に申しえてきますが、私の担当しているのは、 学生の業なのですよ。)土や化、習慣影響受けて国⺠がなると、ここまで考え方法がるのかと、私は感動いを通りして、驚きをしんでさえいます。

プロフェッショナズムの定は様々です。高いはもちろんですが、実しての倫理観や、社会基盤である多文生への理解、そしてコミュニティーに元しようとするめられるのではないでしょうか。私の教員経験のプロフェッショナズムと呼ぶにはずかしいところもあるのですが、い切ってJICA 海外協力隊の世飛び込みました。そして今、人のに立つことにせをじながら、味わいのあるかな第二の人生を歩んでいます。あなたも、あなた自プロフェッショナズムJICA海外協力隊の活に活かしてませんか?Chance」があればChallenge」してること。そして、その「Challenge」によって人生を「Change」してること。いかがでしうか。Are you with me?

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