JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

KAZのつれづれ「3S活動」

3S活動

SEIRI 整理
SEITON 整頓
SEISOU 清掃

恐らく、
世界日記の読者には
3S活動と聞いて
反応する人は多いと思う。

日本の企業では3Sはすでに一般的だし、
JICAのボランティアについて言えば、
3S活動に関する要請が思ったよりも多いのである。

JICAの活動領域では
お片付けの出来ない人が多いのか・・・

3S活動の需要は多いと思う。

私の専門はQC=Quality Control 品質管理だけど、
3S活動のニーズがあれば
なんだってやる。
来るもの拒まずだよ。

英語圏の国で3S活動は
Sort (Seiri),
Set in Order (Seiton),
and Shine (Seiso).

私は知らないが
取り寄せれば
スペイン語版の資料まで
あるというから驚きだ。

カウンターパートが
「俺は2週間 Vacationを取るから、
その間、Veterinary & Livestock servicesに行ってくれ」
と言う。

ベトナリーとは獣医、
ライブストックとは家畜 

セントルシア国内の獣医さんの支援とか
牧場施設も持っていて
動物の人工授精などの実証試験も
実施している。

セントルシア農業省の重要拠点の一つでもある。

職場訪問の初日、
カウンターパートが引率して
引き合わせてくれる予定だったが、
まさかのドタキャン。

仕方がないなぁ~。
一人で職場を訪問して所属長に自己紹介。

そして、
「何に困っている?何をしてほしい?」と聞く。


これじゃ、会場に到着してから楽譜を渡される
jazzのセッションだよ。

Vet 3S 002.jpg

彼女は薬品や注射器などの器具類を保管している
Drug Roomの管理を何とかして欲しい
と言って
Drug Roomに案内する。

確かに管理の問題である。

入出庫管理と
薬品・器具類の在庫管理、
棚卸の仕組みづくりが必要。

他部門に推奨した
エクセルベースの在庫管理システムを
提案することにした。

しかし、
その前にSEIRI 整理、
SEITON 整頓、
SEISOU 清掃が出来ていない。

Vet 3S 003.jpg

床には未開封の段ボールが
山積みされている。

Vet 3S 004.jpg

まずは、段ボールの箱を開けて
中身を確認する。


使用期限を過ぎている薬品なども
多数見かける。

不要なものは廃棄。

まさに不用品の宝の山だ。

Vet 3S 005.jpg

次にDrug Roomの9つの棚について
AからIまでのアルファベットを附番。

Vet 3S 006.jpg

各棚の各段には段ナンバーを附番。
ラベルプリンターでラベルを作成して貼り付ける。

これで、どこに何を保管したかの
在庫管理リストにアドレスを記載出来るようになる。

各棚のレイアウト図も残しておく。

次に薬品と備品の並べ替え
薬品や器具類を一目でわかりやすいように
並び替える。

Vet 3S 007.jpg

注射器や手袋はサイズ別に並べ替える。

使用頻度の高い物品は
手の届きやすい場所に
使用頻度の低い物品は
棚の上部か下部に置き換える。

Vet 3S 008.jpg

使用期限の新しいものは
棚の奥に
古いものは
棚の手前に
先入れ先出しになるように
並べ替える。

このような並べ替え作業をやりながら
在庫管理リストを作成する。

リストを作成すると言っても
相手は獣医が使う薬品と備品

まずは、
ビタミン剤なのか、
人工授精をする際の薬なのか
チャッピー ChatGPTに聞いて
カテゴリーを調べる。

商品名を確認する。

サイズ・容量などの使用を確認する。

使用期限を確認する。

倉庫の中でパソコンに打ち込んでいく。

若手の獣医さんにも
手伝ってもらって
この作業に2週間を要した。

そして、今後の運用の提言など資料作成に1週間かかった。

3S活動もやってみて判った。

JICAのボランティアとして
関わるということは、
職場の人の協力を得られたとしても
かなりの部分を
自分自身でやらなくてはならない。

自分でやるということは、
埃まみれの肉体労働になるが、
段取りを自分自身でやってみせないとならない。

3S活動も自分自身で
最初から最後まで やり切って
かなりの経験の蓄積となった。

まず、
なぜ職場をきれいに
整理整頓された状態に
保つことが重要なのかを
理解して頂くことが 大切だ。

そして、
不用品を捨てることが出来ず、
別の倉庫に物品を運び込んで
その場をしのぐ。

それはダメダメ

日本では断捨離という言葉があって、
思い切って捨てることも
大切なんですよ~

3S活動、5S活動の実践には
理論的な面で深めていく とともに
これまでの習慣を変えていく のが必要だと感じた。

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