JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

Ozzie Note 25 Math Quiz

こんにちは、2024年度2次隊の尾﨑です。

今回は先日行われた算数、数学クイズ大会について紹介します。セントルシアの学校では11月を算数、数学月間として設定しています。それに伴って毎年クイズ大会をしているのです。各学校から代表生徒を選出し、会場に集まります。午前中は小学5年生、午後は中学3年生に向けて計画されています。各自治区で1位の生徒を決め、半年後8つの自治区の優勝者が集まりさらにクイズ大会を行い、セントルシアで1番を決めます。生徒たちは1位を目指し、さらに上位に贈られる賞品も狙いに算数数学の勉強をやりこんでくるのです。約20問の問題をそれぞれ45秒ずつ、答えは用意されたホワイトボードに書いて時間が来たら一斉にチェックします。回答者は緊張した面持ちでクイズに臨んでいました。

小学生向けの問題は各自治区の算数コーチと集まって共通の問題を作りました。共通の問題を解かせ、クイズ大会の後もう一度問題作成者たちが集まって話し合うためです。子どもたちの学力の様子や学校ごとのレベルを確認し合い、国内の算数学力をチェックする意図も含まれています。

私は主に中学3年生向けの問題づくりを担当して、クイズ用にスライド資料を作りました。中学校の数学教員として働いていたときは定期テストを作っていましたが、やはり自分の作った問題を生徒がどのくらい解けるかは気になりますし、平均点はどうなるかドキドキするものです。本番は学校によって正答数に差が出る結果となりました。各学校の代表として算数数学が得意な生徒が参加しているもののやはり学力差は出てきます。このギャップをいかに埋めていくか残り1年考えていかなければと改めて思いました。いずれにせよ、このようにMathに焦点を当てて学生が集中して勉強する機会が設けられていることは大変よいことで、日本でやっても面白そうだと感じます。

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