JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

Ozzie Note 24 クレオールの日

こんにちは、2024年度2次隊の尾﨑です。

今回は10月に行われたクレオール祭りについて紹介します。セントルシアでは「Jounen Kwéyòl」と呼ばれる特別な日があります。これはアフリカから移住してきた人々とフランス統治下の歴史、そして先住民の文化が混ざり合ってできた独自の文化を祝うものです。セントルシアの人々は自分たちの文化に誇りを持ってお祝いするのです。

小学校教育隊員の私は当日、同僚と共に5校ほど管轄の学校を巡回しました。朝の集会は特別仕様で、セントルシアクレオール(フランス語訛りの現地語)を使いながら先生がクレオール文化について話したり、児童はクレオールの劇をしたりしていました。普段学校では英語しか使われないので新鮮な雰囲気でした。この日は伝統衣装であるマドラス柄の服をほとんどの子どもが着ています。大人も子どもも音楽を流しながら歌ったり踊ったり楽しい時間が流れていきます。

一部山間部の学校では、竹を自分たちで加工して外に置いて作った大きめの爆竹のようなもので音を鳴らしています。子どもたちはこの遊びをバンブーと呼んでいます。花火のような大きな音をたくさん鳴らすことでクレオールの日を盛り上げる役割をしているそうです。竹の先には穴が開けられておりそこに油を流し込んで着火します。日本の学校では先生に止められそうな大音量ですが、子どもたちは恐れず慣れた手つきで遊んでいます。私も普段算数を教えている児童に逆に教えられながら楽しませてもらいました。

お昼休みには伝統料理のソルトフィッシュやプランテーン、ココティーなどをご馳走してもらいました。他にもブーヨンなども作っており、学校の食堂では良い香りが漂っていました。日本には季節のイベントがたくさんありますが、セントルシアでもこの10月のイベントをそのような感覚で楽しんでいるようです。

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