2025/06/24 Tue
テスト 小学校 活動
Ozzie Note 15 テストに追われる3学期
こんにちは、2024年度2次隊の尾﨑です。
ここ最近は教育事務所にこもって仕事をすることが多かったので久しぶりの投稿になります。セントルシアの学校は5月ごろから3学期に入り、次の学年に向けた準備を進めています。その代表として学年末のテストが挙げられます。6年生の卒業試験に始まり、セントルシアの国全体や自治区別のテストが各学年に準備され、週ごとに学年をずらして実施されていきます。この1ヶ月はそのテスト作りや採点、結果入力に追われる日々です。自治区ごとのテストでは算数のテストをカウンターパートと一緒に作ります。日本語で見慣れたテスト問題も英語に変わると表現の仕方が変わり面白いです。セントルシアならではの南国フルーツを使った文章問題なども多く出てきます。ここに来る前に中学校でも働いていた私は評価の材料となる定期テストも作っていました。教科書と睨めっこしながら授業で教えた基本から応用まで幅広く問題として扱いたいので作る側も一苦労です。ですが、セントルシアの教育者は生成AIを上手に使います。単元や問題数、制限時間を絞った上で0から1のアイデアをAIに出させながらカリキュラムにあった問題にアレンジしていくのです。日本の学校でもすでに同様のことをしているかもしれませんが、セントルシアも負けて劣らず現代科学を活用していることがわかります。私自身、こちらの人々に教わることが多い毎日です。


日本の小学校では、業者が作るテストを学年ごとに買ってそれを単元末に実施して評価の材料としていました。セントルシアの学校を巡回しているとそのようなテストを日常的にしている様子は見られません。つまり自分の苦手なポイントを見つけたり、フィードバックを受けたりする機会が日本の小学生より少なくなります。特に私が教える算数、数学では各単元の積み重ねが大切なのでよりその機会は重要です。授業を見る中で高学年になっても加減乗除が難しい児童が散見されます。一方、先生たちは子供の基礎学力を上げたいと考えていることは強く伝わってきます。今後の活動の1つとして、単元ごとのテストを試作・提案して先生にとっても子供にとっても授業を見返す機会になるようなことができたらなぁと考えています。
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