2025/02/24 Mon
人 小学校 文化
Ozzie Note 3 独立記念日と子どもたち
2024年度2次隊 尾﨑です。
2月22日はセントルシアの独立記念日となっています。私の職場の第1教育事務所では、毎年この時期に管轄内の小中高校生を1つの施設に集めて、独立をお祝いする会を催しているそうです。盛り上がるのは大人だけでなく子どもたちも同じです。各学校の子どもたちは順番にステージに上がり、歌や踊りを披露したり、劇で盛り上げたりしていました。普段学校では英語で学ぶのですが、この日は彼らの言語であるクレオールで劇が行われる場面が多く見られました。


屋内での会が終わると次は外に出て街を歩き回りました。子どもたちも先生たちも国旗を持って近所の道を挨拶して回ります。町に住んでいる人は音が聞こえてくると、家から外に出てきて、挨拶を返してくれました。子どもたちの力で街を盛り上げるのはセントルシアも日本も、そしてどの国でもきっと同じなのでしょうね。セントルシアの nation's mottoは、 "The Land, The People, The Light." です。この日はまさにこの国と人々が輝いていた1日であったと思います。


最後の1枚は会が全て終わった後に撮った同僚との1枚です。
私がセントルシアに赴任した1月からこの会に向けて準備を進めてきたメンバー。後から考えると当日には見えない影の努力に気づくことができました。回の段取りや、各学校の出し物が被らないようにする配慮、子どもたちが学校から会場に移動するためのバスの予約などです。片付けまで終えた後の彼らの表情はとても晴れ晴れとしていました。ちなみにこの日の私の役割はカメラマン。大きな会ということで、私物のカメラを持っていっただけなのですが、ぜひ歩き回りながら児童生徒の様子を撮ってほしいとスタッフの皆さんが声をかけてくれました。このように趣味や好きなことが突然現地の人たちと繋がるきっかけになることがあります。
1日が終わった後に同僚たちとこんな話をしました。ベテランスタッフの1人が、独立の前後で変わったことが多くあることを教えてくれました。パスポートはイギリスのものから自分達のものに変わり、学校で教えるための教材は自分達で作るようになったようです。セントルシアの子どもたちのために、自分達の教育を作っていけることを誇りに思って働いているようでした。日本の教育に興味を持ってくれる職員もいて、日本の戦前戦後からの発展のことを熱心に聞いてくれました。いざ自分達のことを聞かれるとさっと答えることは難しいものです。自分自身が日本について知っておくことはとても大事なことだと改めて感じました。
次回、学校の様子についてさらに深掘りしていきます。
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