JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

水の中をじゃぶじゃぶ歩いて マングローブ調査その2

セントルシア・ナショナル・トラスト 環境教育隊員のかわむらゆきねです。

先日、再びマングローブ林の調査に行かせてもらいました(前回の記事はこちらから)。調査の時は1枚目の写真のとおり、深いところでは膝下あたりまで水にじゃぶじゃぶ浸かり、「ワニがいなくてよかったね~(笑)」なんて冗談を言いながら林を進みます。

今回はマングローブが枯れているエリアを実際に見ることができ、また、この林に生きる4種類のマングローブについても教えていただきましたので、シェアしたいと思います。

この写真は、まさに枯れてしまったエリア(die-back area)を写したものです。

いざ目の前にするとかなり広くて衝撃的でした。海水と淡水のバランスが良くないのではと考え、現地のレンジャーとドイツ出身のボランティアが中心となって調査を進めています。

余談ですが、この写真を撮ったときの足元に、なんと日本のスーパーマーケットでよく見かける炭酸水のペットボトルが落ちていました。いったいどこから来たのでしょう…。

調査をしているマングローブ林には4種類のマングローブが混在しています。

種類によって、どのくらい塩分に耐えられるかが異なるので、林全体でみると実はグラデーションのようになっているのです。写真は4種類の葉を、そのグラデーションにならって置いています。左はより内陸側でみられるもの、右はより海に近いところでみられるものです。

4種類を比べてみておもしろかったのは、うち2種類のマングローブに過剰な塩分を体から出すしくみがあることです。

葉の表面に塩の結晶をつくったり、葉の付け根に塩類腺(salt gland)といわれる構造があったり、方法は種によって違うのですが、まるで人間が汗をかくような感じで驚きました。

以上、今回はマングローブ林調査2回目のレポートでした。また更新します(^^)/

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