JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

23歳のジュリアンが史上初めての金メダルを獲得。

2023年度1次隊 野菜栽培 里見洋司

8月3日、23才のセントルシアのジュリアン・アルフレッドがパリオリンピックの女子100メートルで金メダルを獲得しました。これは、セントルシアが史上初めて獲得したオリンピックメダルでした。ジュリアンは、初参加のオリンピックで10.72秒という驚異的なタイムでゴール、世界チャンピオンのアメリカのシャカリ・リチャードソンを破り、優勝しました。

多くの国民はSNSを通じて、この決勝の戦いを見守りました。

首都カストリーズの公園には、大型スクリーンが設置され、数百人の観客が固唾を飲んで観戦しました。そして、圧勝のゴールの瞬間、観客の歓喜が爆発、抱き合い、歌い、踊り合いました。

ジュリアンは、首都カストリーズの高台にある私の配属先から見渡せるシセロンという村で育ちました。14才の時にウサインボルトに憧れて、ジャマイカに移住し、トレーニングを積み、世界のトップアスリートの一人となりました。

優勝のインタビューにて「私の姿を通じて、夢に挑戦する人達に勇気を与えたい。セントルシアにそのための競技場を整備して欲しい。」と語りました。彼女は、既にこの国のトップアスリートですが、独立45年を迎えたセントルシアの社会を変えるフロンティアーでもあると感じました。

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