JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

Ozzie Note 8 6年生の模擬試験

こんにちは、2024年度2次隊の尾﨑です。

今回は、セントルシアの小学校6年生が受けるテストについて紹介します。この国では、中学校に進学する際に学力をチェックする試験を受けるようです。それに向けた模擬試験(MOCK TEST) が先日行われました。自治区ごとにオリジナルの問題が作られており、私の所属する第一教育事務所の管轄では、算数の問題を私のカウンターパートが作っていました。テスト前日に学校巡回に行った際には、6年生が翌日の模試に向けて練習問題を解いて準備していました。写真はその問題の1部です。問題作りも英語の書き方を見るだけで勉強になります。

各教科の試験が終わると採点、分析の仕事が教育事務所に降りてきます。マークシート形式でしたが、それを読み取る機械はないようで表計算ソフトに解答を手入力。全10校ある小学校の6年生データを全て打ち込む作業は3日間続きました。ちなみに正誤判断や正答率を自動で出してくれるシートはPeace Corps (アメリカのボランティア)の仲間が作ってくれました。採点の際も一緒に不具合などがないか確認しながら行いました。他の国のボランティアと交流ができることも協力隊の魅力だと感じます。

これからの学校巡回で何に焦点を絞って算数を教えていくか計画を練るために、現在このデータを分析中です。学校ごとの平均値や間違いの傾向を表やグラフにして職場で話し合います。こういった児童の学力を図るテストは活動初期に行いたいと思っていましたが、元々予定されていた試験があったおかげでスムーズに子供たちの学力や苦手ポイントを把握できそうです。0から何かを行うだけでなく、現地にあるものを生かしていくことも活動に役立つのかなと思います。

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