JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

Life is hard - ウミガメたちのサバイバル

セントルシア・ナショナル・トラスト 環境教育隊員のかわむらゆきねです。

産卵シーズンである今の時期、職場であるピジョン・アイランド国立公園のビーチにも、ウミガメたちがやってきます。今回は、子ガメたちの厳しいサバイバルの様子に触れたいと思います。

1枚目の写真は、海にたどりつくことができなかった子です(ミイラ化しています)。

ウミガメが卵からかえるのは夜間~早朝です。1匹でも多くの子たちが海に戻れるように、夜間勤務の警備スタッフがビーチの監視をしており、海と反対方向に進んでくる子たちを拾って海に返しています。

なんと、一晩で100匹以上を海に返したこともあるそうです。

2枚目は別の日、ビーチからなんだか変なにおいがしたので、様子を見に行ったときの写真です。

行ってみると10匹ほどの子ガメと、まだ孵化していない卵が散らばっていました。

もしかしたら野良犬にやられたかな…と思いほかの職員に伝えて確認してもらったところ、犬ではなく別のカメではないかとのこと。すでに卵があったところに卵を産もうとして、掘り返してしまったと考えられるそうです。

ウミガメの人生、厳しすぎる・・・

さて、無事に海に戻れたとしてもまだまだハードルがあります。

捕食者の存在です。とくに先週あたりからは、大きなペリカンが波打ち際でうろうろ。私は実際に捕食されている瞬間は見かけていませんが、ほかの職員いわく、おそらく孵化したての子ガメを待ち構えているのだろうとのことでした。

ウミガメたちの厳しいサバイバルのお話でした。また更新します(^^)

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