2025/08/29 Fri
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Ozzie Note 19 シーモスの養殖


こんにちは、2024年度2次隊の尾﨑です。
今回は、先日JICA技術協力専門家の方のお仕事について行かせてもらったときのお話です。セントルシアでは水産業で、See Moss と呼ばれる海藻の養殖があります。調べてみると、日本で言う紅藻類にあたり、セントルシアやジャマイカなどカリブ地域でもよく採れるようです。ゼリーやスムージー、化粧品やスキンケアグッズにも生まれ変わるようで使われ方はさまざまです。今回はそのシーモスを養殖のために海面に設置する作業をお手伝いすることになりました。
写真のように筏に紐を結び付けてそこにシーモスが括り付けてあります。数十センチおきに結びついたシーモスが海中に置くことでどんどん成長していくようです。潮に流されないように固定しておく必要があるこの筏ですが、その固定準備が一苦労でした。埋め込み式のアンカーを設置するために私を含めたダイバー4人で海中作業です。体を海に流されないようにしながら海中にアンカーを差し込んでいきます。それが終わると紐でそれらを固定し準備完了です。
準備作業が終わると、いよいよ船に筏を載せてアンカーへ結びつけるメイン作業です。専門家の方がローカルスタッフに的確に指示を出しながら海面で作業が行われていきます。陸上ならパイプに紐を結びつけるだけの簡単な作業ですが、海中となると体力の消耗も激しく、他のメンバーとの細かい認識共有や安全管理も必要となります。JOCVとはまた異なる専門性の高い仕事内容を目の前で見ることができ、私にとっても貴重な経験となりました。今回ファンダイブとは異なる海中作業ダイビングに初挑戦でしたが、セントルシアの海をより深く知るいい機会となりました。ここで育ったシーモスが海外へ輸出されセントルシアの経済を支えていると言うのは、やりがいのある魅力的なお仕事だと感じました。
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