2025/08/14 Thu
活動 自然
マリア諸島で見た衝撃的な雛の運命


セントルシア・ナショナル・トラスト 環境教育隊員のかわむらゆきねです。
調査地であるマリア諸島には2つの島があり、大きいほうをマリア・メジャー(Maria Major)、小さいほうをマリア・マイナー(Maria Minor)と呼んでいます。普段は大きいほうのマリア・メジャーで調査をしています。
マイナーには砂浜がほぼなく、少しでも波が高いとボートで近づくことが難しいので、めったに行かないのですが、「久しぶりに状態を確認しに行こう」という話になり上陸が叶いました。
メジャーにはトカゲ2種類、ヘビ2種類、ヤモリ3種類、その他昆虫などもたくさん生息している広い森があります。一方マイナーはほぼ草原で、木があるのはほんの一部。ヘビはおらず、トカゲの状態も詳しくはわからないようです。
久しぶりの上陸(私は初めて)でわかったことは、トカゲが少なくとも数匹生息しているということ。しかしそれよりもっと衝撃的だったのが、おびただしい数のヤドカリ!!
さすがにこの集まり具合と、自分の周りでうごめくヤドカリのカサカサ音に囲まれると、少し気味が悪かったです。
そして、この集団のすぐ近くの木の幹には雛のきょうだいが。巣は人間の腰の高さくらいです。
えええ、よく見るとヤドカリが雛を…食べている…?!
食べているのかつついているのか、何をしているのかはっきりとはわかりませんでしたが、きょうだいの片方はすでに命を落としているように見えました。
まさかヤドカリが鳥の天敵になるなんて、思いもよらず…そもそもヤドカリが木に登ることも、セントルシアに来るまで知りませんでした。
いつもと違うフィールドに出ると新しい発見がありますね。また更新します。
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