JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

マリア諸島で見た衝撃的な雛の運命

セントルシア・ナショナル・トラスト 環境教育隊員のかわむらゆきねです。

調査地であるマリア諸島には2つの島があり、大きいほうをマリア・メジャー(Maria Major)、小さいほうをマリア・マイナー(Maria Minor)と呼んでいます。普段は大きいほうのマリア・メジャーで調査をしています。

マイナーには砂浜がほぼなく、少しでも波が高いとボートで近づくことが難しいので、めったに行かないのですが、「久しぶりに状態を確認しに行こう」という話になり上陸が叶いました。

メジャーにはトカゲ2種類、ヘビ2種類、ヤモリ3種類、その他昆虫などもたくさん生息している広い森があります。一方マイナーはほぼ草原で、木があるのはほんの一部。ヘビはおらず、トカゲの状態も詳しくはわからないようです。

久しぶりの上陸(私は初めて)でわかったことは、トカゲが少なくとも数匹生息しているということ。しかしそれよりもっと衝撃的だったのが、おびただしい数のヤドカリ!!

さすがにこの集まり具合と、自分の周りでうごめくヤドカリのカサカサ音に囲まれると、少し気味が悪かったです。

そして、この集団のすぐ近くの木の幹には雛のきょうだいが。巣は人間の腰の高さくらいです。

えええ、よく見るとヤドカリが雛を…食べている…?!

食べているのかつついているのか、何をしているのかはっきりとはわかりませんでしたが、きょうだいの片方はすでに命を落としているように見えました。

まさかヤドカリが鳥の天敵になるなんて、思いもよらず…そもそもヤドカリが木に登ることも、セントルシアに来るまで知りませんでした。

いつもと違うフィールドに出ると新しい発見がありますね。また更新します。

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