JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

初めての出張 マングローブ林ってこんなところ

はじめまして! 2024年度2次隊としてセントルシアに着任しました、かわむらゆきねです。

到着して1か月が経ち、語学訓練が終了。ついに配属先における活動が始まりました。私の配属先は自然保護・文化遺産保護に取り組むNGO「セントルシア・ナショナル・トラスト」です(公式HP : https://saintlucianationaltrust.com)。

ここで環境教育隊員として、学校を対象とした教育プログラムの開発を中心に活動していく予定です。

普段はセントルシア島の北の端「ピジョン・アイランド国立公園」にある事務所に通勤しているのですが、トラストにはもう一つ、島の南の端ビューフォートの町にも事務所があり、先日、出張に行ってきました。写真は南事務所の外観です。

南事務所の近辺には、島で最大のマングローブ林「マ・コテ」があります。

マングローブは海と陸の境目に林をつくり、海水の塩分を調節したり、陸からの不純物が海に流れるのを防いだりと、両方の環境を守る役割を果たしている重要な植物であることを、レンジャーの一人が説明してくれました。

ところが、近年実施された調査によると、マングローブ林が枯れていく傾向にあるといいます。トラストは回復に向け、植樹や調査に取り組んでおり、私は今回その調査に少しだけ同行させてもらった形です。

写真はトラストが植林に向けて育てているマングローブの苗、その後ろで根っこを張っているのは Red Mangroveという種のマングローブです。ちなみにマ・コテには4種類のマングローブが生息しています。

マングローブ林に入ると、切られた枝を目にします。もしかして伐採?! と良くない感情が一瞬頭をよぎりますが、大丈夫。

マングローブ林にも手入れが必要だからです。それから枝は木炭として使用されます。

たとえば根を地上であまり張らない種類のマングローブの場合、背が高くなりすぎると、水の流れに負けて倒れやすくなってしまいます。また、茂りすぎてしまうと、地面に顔を出した芽に十分に日光が当たらず、育たなくなってしまいます。

ただし、林を維持するために、切り方には二つの工夫が必要です。

一つは切り口を45度の角度にすること、もう一つはすべての枝を切ってしまわないこと。根元から多く枝分かれするので、そのうちいくつかの枝を間引きするだけにとどめ、木は生き続けられるように考えられています。時々、この方法が守られていないものもありますが…。

個人的には、あまりなじみのなかったマングローブ林の事情を、ほんの一部とはいえ学ぶことができ、非常に勉強になりました。これからもカリブの自然環境を自分の目で見て学び、日本の皆さんにもお届けできればと思います!

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