JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

Kazのつれづれ「断水! 死闘4日間」

シンクに置かれた5ℓのペットボトルに
水道の蛇口からしずくがしたたり落ちる。

【土曜日】
セントルシアの恒例行事である断水が
土曜日から始まった。

土曜日はJICAの有志によるレクレーションが
ピジョン・アイランドのビーチである。

朝起きてシャワーを浴びようとしたら
お湯が出てこない。

【日曜日】
日曜日の朝になっても
給水は回復しない。

10%給水で水道の蛇口から
水がしたたり落ちる程度。

飲料水は冷蔵庫に
「水」「紅茶」「緑茶」「松葉茶」などを
確保しており全く困らない。

問題はシャワーなどの
生活用水だ。

5ℓのペットボトル4本を確保しているので
基本は大丈夫。

一方で10%給水は
かろうじて確保されているので、
断水2日目は洗濯に挑戦。

5ℓのペットボトル4本を
使って洗濯機に水を張るが
洗濯槽を満たすには
数時間の忍耐を必要とした。

【月曜日】
月曜日は隊員の活動が始まる。

断水3日目だ。

私の家は10%給水が続いている。
断水3日目になるとそろそろシャワーに
入りたくなる。

トイレの水は10%給水で
なんとか確保されている。

洗顔は10%給水

皿洗いは5ℓのペットボトル だけど、
ペットボトルで皿を洗うのは
正直つらいな

ごみ捨てに家の前に出ると
近所の隊員と会う。
「水は出る」と聞くと
「回復した」とのこと。

私の家は地区でも最も高地にある。
水道の末端の系統の問題や
高低差で近所でも断水状況が
異なることを知る。

【火曜日】
ついに断水4日目の朝を迎える。
まったく回復の兆しが見えない。

何とか洗濯は2回、
炊事はいつもどおりこなしているが、
シャワーなしに
4日目の朝を迎えたことに
大ショック。

他の隊員から
「シャワーを使って」の
声が掛かったので、
おじゃますることも考えだした。

4日目の夕刻。
帰宅すると水量が回復していた。

断水! 死闘4日間がようやく終わる。

写真はセントルシアの
WASCOである。

WASCO(Water and Sewerage Company Inc.)は
「民間企業の形をとっているが、
100%政府所有の公的ユーティリティ
(国営水道局)である。

断水があるたびに、
セントルシアではWASCOの名前が出る。
知らない人はいない。

セントルシアの乾季は
エルニーニョ現象により
史上3番目の低い降雨量。

今は雨季に突入したが
やはり水不足が続いている。

40年前に敷設された配管は破損により漏水。
家庭に届けられる水が失われている。

それに加えてダムの堆積物がたまり
貯水量も減っている。

セントルシアの断水は
構造的な原因によるもので頻発する。

もう、年中行事になっている。

写真は当家の貯水タンクである。

雨水を雨どいから
タンクに引き込んでいる。

給水車からの給水は
このタンクを通じて行われる。

隊員の家によっては 切り替え式で
タンクから 給水する家もあるようだ。

しかし、当家の場合
この貯水タンクは2階にある大家の家に通じている。

当家は給水タンクの恩恵を受けることが出来ない。

断水! 死闘4日目に知った残念な真実!!

雨水や長期間保存した貯水タンクの水と
切り離されているから、
当家では水道水を飲用にすることが出来る。

そう思って自分を慰めることにした。

SHARE

前 最新記事一覧 次

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ