2025/04/28 Mon
アウトドア 登山 自然
Ozzie Note 11 Petit Piton


こんにちは、2024年度2次隊の尾﨑です。
今回はセントルシアの Petit Piton を登山した話を書きます。国旗のモチーフにもなっているピトン山ですが、近くにあるスフレの街から見ると綺麗に尖った円錐のような形をしています。見るからに急勾配な面に覆われていますが、実際に登ってみると予想以上に険しい道のりでした。写真に写るのは、Petit Pitonの山頂から見える景色です。双子山で世界自然遺産に登録されているピトンズですが、相方のGros Pitonより少しだけ標高が低くなっています。ですが登山難度はPetit Pitonの方が高く現地ガイドが必須。道はあまり整っておらずかなり体力とスキルが必要になる山です。これまで世界日記でセントルシアの先輩隊員の登山記録を見て、いつか登りたいと夢見ていたので登頂した際は感動でいっぱいでした。


所要時間は朝8時前から登り始めて、登りは3時間ちょっと(休憩込み)下りも3時間(休憩なしゆっくりペース)くらいでした。調べていた時間だと2時間くらいで登れると思っていたので予想より体力勝負でした。一緒に行くメンバーにもよりますが、どうしても腕の力が必要な場面や仲間の協力がないと登れない箇所があるため余裕をもった時間に出ることが大事なようです。私は登山初心者だったので完全に体力と気合いで乗り越えました。翌日は全身が筋肉痛だったので挑戦する際は事前のトレーニング必須です!特に腕力と握力、体力が求められます。足以外にも全身への負荷が大きいので次回挑戦する際は万全で臨みたいです。
山道は割と序盤から綱引きで使われるようなロープがかかっており、それを頼りに登っていきます。写真はその1場面ですが、かなり急な坂(と言うより絶壁)が続きます。もはや登山というよりロッククライミングです。細かい石が落ちている箇所では時々上を登る人が誤って蹴ってしまうことがあります。落石が頭上から落ちてくるととても危なく避けるスペースも限られています。お互い距離を保ちながら「Rock! Rock!」と声を掛け合ってなんとか乗り越えました。
山頂までのラストスパートを切ったあたりでやってくる難所の1つに写真の岩くぐりがあります。私は比較的細身の体格ですがギリギリ通れるくらいの隙間です。ここを潜って上へ登るか、この穴を囲む大きな岩をロープを手繰り寄せて無理やり上から登り切らないと目前にある頂上の絶景は拝めません。リュックを持っている場合は先に上へ登ったガイドに荷物を穴から預けて体一つでクリアしなければなりません。荷物は最低限にして薄いリュックで登ることがおすすめです!
山頂まで行くと北は隊員も働くピジョンアイランド、南は入国時に使うビューフォートの空港までなんとか見渡すことができます。1つの山から国全体が見えるのは日本ではできない体験です。次はGros Pitonへ、セントルシアの登山チャレンジ楽しんでいきたいです。
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