JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

Ozzie Note 27 学校インタビュー

こんにちは、2024年度2次隊の尾﨑です。

今回は1月に実施している学校の課題等の聞き取りインタビューについて紹介します。私が所属する第一教育事務所は13校の小中学校を管轄しています。活動も2年目に入りだいぶ慣れてきたところで各学校を巡回し、先生方の授業での悩みや課題、逆に工夫している点などを聞いて回っています。学校によって取り組みは様々ですが、話を聞いていると共通の課題も出てきます。ここから分かることを軸に残りの活動でどう先生方をサポートしていくかが鍵になると考えています。

<算数科における課題>

  • 多くの児童は分数や図形の単元に苦手意識があり、先生も指導に苦労している
  • 基礎的な計算力が低い
  • 九九が覚えられていない
  • 文章問題が解けない(読解力、言語化や立式に課題)
  • 教材を使い始めているが、式や説明につなげることが難しい
  • 単元によってカリキュラムが多く演習量が不足
  • 教材をどう使うかのアイデア不足
  • 前学年までの既習内容が抜け落ちている

<算数科における成果>

  • 暗算練習を授業内で定期的に実施
  • チームティーチングの実践
  • 授業内での意見交換が活発
  • 学習後小テストの実施

先生からの意見を聞くと上のような意見が出てきます。私が特に懸念しているのは基礎計算力の低さです。高学年になっても1桁の足し算を指で数えたり、九九の答えがパッと出てきません。習ったばかりのときはそれでも良いですが、学年が上がり似た内容を繰り返し学習する中で自然と計算はできるようになるものです。ですがそれが見られないのは、授業内の自力で問題を解いている時間が非常に短いこと、さらに宿題などで毎日の練習を積み重ねる習慣がないことなどが日本の学校教育と違う点として挙げられます。計算ができないと、上の学年で習う倍数や約数、面積体積、分数、統計などに大きく影響が出ます。学習内容が複雑になるにつれて1つの単元に時間がかかりカリキュラムを終えられなくなってしまうのです。

今年は授業コーチングの中で先生と一緒に授業計画する際に具体的にどんな単元計画で演習にどの程度時間を割いていくか議論する必要があると感じています。1年の人間関係ができた今は課題をより伝えやすく、受け入れてもらいやすくなっている気がします。全てを一気にできるようにするのではなく1つずつ伝えていきたいと思います。

さらに今回の学校インタンビューでは昨年末に完成した教員向けの教材アイデアやテストをまとめたウェブサイトとYouTubeアカウントを宣伝しています。教育事務所の管轄校が多いため全ての学校、学年を見きれない点をフォローするためです。これは学校現場赴任でないからこそできる取り組みだと思うので、今後力を入れたいポイントです。

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