JICA海外協力隊の世界日記

セントルシア便り

KAZのつれづれ「10万円の置き土産??」

写真はセントルシアの首都カストリーズ郊外にあるLushan Country Life

「自然・文化・生活体験型」の観光施設。
Anthony家という地元ファミリーがカストリーズ郊外バラタ地区の丘にある約7エーカーの私有地を使って作った「カントリーライフ体験施設」なのだ。

自然散策と植物観察、文化・歴史体験、ローカルフードの試食などゆったりしたカントリーライフの雰囲気を楽しめるスポットだそう。

ある日曜日にカメラを持ってLushan Country Lifeを訪ねてみたが、あいにく施設はお休みだった。
この国の施設のほとんどは日曜日がお休み。
そして、お店もほとんどが日曜日をしっかり休む。
だから、土曜日にやることが集中しててんやわんやなのがこの国の生活なのだ。

この日は片道、2時間弱をかけてLushan Country Lifeまでの道を写真をとりながら歩いた。
グーグルマップでは1時間と少しの道程だが、アップダウンが激しく、写真を撮りながらの散策なので思いのほか時間がかかってしまった。

実はこの私、この国に来る前にセントルシアに来てやりたいことについて、歩いて写真を撮ること、と言っていたから、宣言通りに実行している。
写真が上達しないのは想定外ではあるが・・・

さて、話は一転する。

日本に残してきた道楽の話だ。

写真は自宅に残してきた「ピアノくん」

彼は置いておくだけで2年間で10万円かかる。
調律代金が25千円/1回 2年間で4回。合計10万円。
家族に残していった10万円の置き土産となってしまった。

そして、ゴルフセットも2セット。
今頃はまるまる納戸のスペースを占拠していることだろう。
ゴルフの会員権は申請を出して休会扱いとして会費を免除して貰った。

セントルシアの人たちは一般にゴルフをやらない。
私が日常接しているエリート層もゴルフをするという人は聞いたことがない。
すべてのゴルフ場がヨーロッパや北米から来る観光客向けであり、料金も観光客価格である。

1か月分の生活費で1回ゴルフが楽しめる程度の料金。
この国に来てゴルフをすることも想定していなかった。

見知らぬ街や村を歩いて写真を撮る。

イメージ通りの過ごし方が出来て大満足である。

そして、話はもう少し遡る。

JICAボランティアの採用面接は合計2回ある。
1回目の採用面接の時に私は聞かれた。
「現地に赴任したらどのように休日を過ごしたいと考えていますか?」

日本での生活をそのまま現地に持ち込むことは出来ないだろうし、そのような時にどう対処しようと考えているのか、心構えを聞く問いかけであったのかも知れない。
私は迷わず、「カメラを持って歩きます」と答えた。

赴任先も合否もわからないこの時点で世界中どこでも通用する回答だ。
もっとも、比較的治安が良いと言われるセントルシアでもミラーレス一眼を首から下げて歩くのが怖い時もあるが・・・

協力隊としての2年間の隊員生活では、日本での生活のいくつかを手放すことも大切なことではなかろうか。

あふれるほど、水が注がれたコップにはそれ以上水が注がれることもないだろう。

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