2026/04/02 Thu
協力隊員
KAZのつれづれ「Rainforest Adventures, St. Lucia」
職場のボスの英単語クイズ。
私は勿論、JICAセントルシア関係者の誰もわからなかった超難問である。
職場のボスが連発するCanopyという単語。誰も意味が分からない。
私の使っている単語帖ではCanopyは天蓋という意味。
天井からかける蔽いのうなもの。転じて大空のことを言うのかと思っていた。
職場のボスが「お前はCanopyに行ったことがあるか?今度、Canopyに連れて行ってやる」という。
Canopyとは観光地のことなのか? まだ、不思議そうな顔をしている私に職場のボスは観光施設であるRainforest Adventures, St. LuciaのゴンドラAerial Tramを検索して指さした。
Rainforest Adventures, St. Luciaは知っている。
行ったことは無いけれど・・・
どうやら、Canopyとは樹冠(カノピー)木の枝や葉の部分を言うらしい。
Rainforest Adventures, St. Luciaでは木々の間を行き来するゴンドラAerial Tramや木々の間を滑空するCanopy Zip LineをCanopyと言っているらしい。
それって、もはや英単語の問題じゃないよね。
樹冠(カノピー)木の枝や葉の部分??
多分知らなくても英語力が無いと笑われることもないだろう。
マニアック過ぎる。
そして、Canopyと対面する日がやってくる。
職場のボスが職場の女性2名と私とを自分で車を運転してRainforest Adventures, St. Luciaに案内してくれた。
Rainforest Adventures St. Lucia は、セントルシア北部バボノー(Babonneau)の山岳地帯シャッサン(Chassin)にある、
本格的な熱帯雨林アクティビティ施設で、島の自然を「上から・中から・歩いて」体験できる総合エコパーク。
しかも、外国人観光客を目当てにした観光施設で入場料も結構高い。
ラッキー!!
アエリアル・トラムというゴンドラとジップラインという木々の間を渡したロープを滑空するアトラクションはお休みだったが、急な訪問にもかかわらずセントルシア固有のオウム「ジャクー(Amazona versicolor)」の名を冠した自然歩道をガイドさんが案内してくれた。
金曜日の午後というのに観光客はほとんどいない。
クルーズ船の数も少なくなってきたしもうすぐセントルシアは雨季に入る。観光シーズンもそろそろ終わりかもしれないな。
帰りがけには、職場のボスがお気に入りのレストランに私たちを案内してくれ、ポークチョップと冷たいフルーツジュースをごちそうしてくれた。
職場の人たちはとても親切で優しくしてくれるし、活動にあたっても協力的で自分はとても良いセントルシアライフを送っている。
年末年始や土曜日曜を返上で資料を作成し、慣れない英語のコミュニケーションに疲れ金曜日の夕方にはヘロヘロになることもあるが、総じていい思いをしているとは思う。
ここで一言、
これから協力隊員を目指す人たちやこれから任地に赴任する隊員の為に書き残しておきたい。
それは、「職場への入口」について、
私たち隊員は約1か月の現地でのオリエンテーションと語学研修を経て職場に配属される。
3か月間はカウンターパートや職場関係者と一緒に職場を見てまわったり一緒に仕事をしたりする。
この3か月間がいわゆるお見合い期間なのだ。
現地の人たちはこの期間内に隊員がどのようなスキルを持っていてどのような仕事をお願いすべきかを見極めようとする。
隊員はこの職場の中でどのような貢献が出来るかを見極めようとする。最初の3か月で自分の居場所を見つけるという試練が待っているのである。
特に私のような「経営管理」の職種はマッチングがうまくいかないと異国の空の下で迷子になってしまう。
私の場合は、Head Officeにいるカウンターパートが現在取り組んでいる業務内容(プロジェクトの課題)を説明してくれて、課題の所在と対応についてコメントを求められた。
そして、1週間後には他の職場に身柄を預けられ、この職場の抱えている課題を発見して一緒に課題解決に取り組んで欲しいと言われた。
カウンターパートが説明した課題についても現在取り組み中である。
こうして、数か月ごとに職場を転々として現状分析と課題解決に取り組むことになった。
自分の場合は特にこのマッチング期間を苦労せずに乗り越えることが出来たのは幸運だったと思う。
教育関係など教える教科が決まっているような職種でも、やはり最初の3か月は職場の中での自分の居場所探しの期間であることには変わりないのではないかと思う。
「自分のやりたいこと、やれること」と「職場が求めること」が違うことだってあるだろう。
そんな時は「職場が求めること」に合わせれば良いだけの話だと思う。
私は隊員に応募する前にJICAが主催する説明会に出席したことがある。
募集案内に掲載する「要望書」を作成した時期と赴任する時期にはギャップがあり、要請内容が変わっていることもあるし、極端な場合は「要望書」を作成した人がいなくなったり、職場そのものが無くなっていたり、そういうことはアルアルのようだ。
「想定外を楽しむ」そんな気持ちも必要なのかもしれない。
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