JICA海外協力隊の世界日記

サモア便り

『プログラミングで絵を描こう!』の授業

Malo!

2024年度3次隊、サモアにPCインストラクターとして派遣中のサモのんです。

私は、サモアにある聖メアリー中高等学校という女子校にて、YEAR11(高1)の全4クラス(科学選択クラス、会計選択クラス、地歴選択クラス、家政選択クラスに分かれています)の計120人に、毎日4~6コマ情報の授業の先生をしています。

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配属先の学校は理数科教育に力を入れていて、毎日情報の授業があります。

最近は、Processingという比較的簡単なプログラミング言語を使用し、1学期かけて『プログラミングで絵を描こう!』の授業をしました!

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派遣前訓練(サモア派遣前、日本にて73日間の訓練合宿がありました)の模擬授業で作成したテキストを使用しました。

まずはカラーコードから好きな色を選ぶところから始まり、

次に丸や四角や三角を描き、

最終的にはプログラミングで好きなキャラクターを描きアニメーションで動かすところまで進みました!

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皆絵を描くのは好きみたいです。

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パンダを描いてくれました!

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熱心な生徒は、『昼休みも練習したい!』と声を掛けてくれます。

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日本で先生では無かった私は、授業が始まる前は不安で自信が無くて何度も泣きましたが…、思ったより好評で、皆楽しんでくれました!!

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最終的には、プログラミングのテストを考えて実施し、全員分のコードを採点するところまで出来ました!

4月にサモアに来てから、半年が経ちました。

半年経って、少しずつ、サモアでどんなことがしたいか目標が定まってきました。

★半年経ってのこれからの目標★

①多感な中高時代の、少しでも良い思い出作りを手伝えたら

いつか『あの時あんな先生いたな』と思い出して貰えるような先生になりたいです。

生徒達が『学校怠いけど今日はあの先生がいるから行こう』と思えるような授業がしたいです。

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今まで一人旅した11か国の写真紹介&文化紹介の授業もしました

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生徒達のやる気を上げる為、宿題を採点する度イラストを描いています

私自身は、人付き合いが苦手だから中高時代学校が苦痛で、行きたくないと毎日思っていました(頑張って通いましたが…)。

だからこそ、少しでも生徒達が楽しい思い出を作ることが出来たらな、少しでも学校が好きになってくれたらなと思います。テストの結果を伸ばす前に、

まず学校自体好きになって貰う

→勉強を好きになる

→点数が上がる

というサイクルで進められたらと思います。

②ITの楽しさを教え、女性の自立に繋げられたら

生徒達に将来の夢を聞いていますが、『IT企業で働く』『SEになる』という選択肢は全く聞きません。

サモアでは虐待や家庭内暴力が課題となっており、5人に1人が被害者だと言われています。

そこで、IT企業で働くことで、比較的給与水準が高く経済的に自立しやすくなり、もしも家庭環境や配偶者に困っていても、精神的にも自立しやすくなるはずです。

サモアの授業は知識詰込み型な上、配属先には情報の専門教員がおらず、化学や数学の先生がChatGPTで調べながら兼任で授業をしている状況です(教科書すらありません!)。

そこで、『プログラミングで絵を描こう!』の授業のように、実際に手を動かして、パソコンが少しでも楽しいと思ってもらえたら、彼女たちの選択肢や可能性を広げられたらな、と思います。

残り1年半、引き続き頑張ります!!

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