JICA海外協力隊の世界日記

セネガル便り

生き物いっぱい!おいでよリンゲール

おはこんばんちは、よしだと申します。

西アフリカにあるセネガルの、リンゲール県という所で暮らしています。

リンゲールはセネガルの東側、サハラ砂漠の南側にある地域で、
最高48℃に達する暑さと、遊牧による畜産が盛んな地域です。
道路を歩いていると様々な動物に会うことができます。

今回はリンゲールでよく見る動物と、超私的見どころをお伝えしたいと思います。

①山羊

町を歩くと最初に出会うことができます。人口比率と山羊頭数を比較すると、やや山羊が優勢です。
ロープに繋がなくても勝手に帰ってくるので、放し飼いしている家庭が多いです。
鳴き声は羊よりもちょいと高め、たまに志村けんのモノマネをしている奴もいます。

オスは臭いです。
私は現在、山羊を飼っているんですが、
はじめメス一頭だけの時は無臭だったのが、
オスを入れた途端、我が家の庭からふれあい動物園臭がするようになってきました。
余談ですが、うちのオス山羊(推定一歳、名前:うし。写真左)は背後から近寄ってきてうなじを舐めてきます。

やぎ.jpg

②羊
日本人がイメージする毛むくじゃらの羊はセネガルにはいません。
中々にアンニュイな表情をしており、日本にいる奴らも、毛刈りしたらこんな顔なんだ…とどこか悲しい気持ちになります。
外に放つと帰ってこないらしいです。
ちゃんとロープで繋がれているか、群れをつくって放牧されています。
リンゲールには白い羊しかいませんが、都会に行くと黒白、マダラ模様の羊もいます。
人も羊も都会に行くとハイカラになるようです。

ひつじ.jpg

③牛

遊牧している所をよくみかけます。

真っ白い体、大きな角、背中にコブがついた種類の牛が多く、メスでも立派な角を携えています。

牛乳用の牛が多く、農家さんは早朝、夕方に乳しぼりをしています。

振り向くだけで大けがしそうな大きな角を、軽くいなして乳を搾るマダムたち、とてもかっこいいです。

④馬
リンゲールでは主な移動手段が馬車なので、大変重宝します。

馬車はウィッテールとシャレットの2種類あり、少人数用のウィッテールは進行方向に向かって座ります。もう一方のシャレットは、平たい板が乗っただけのシンプルな作りで、大きな荷物も積むことができます。

シャレットに乗るとたまに山羊と相席になります。


リンゲールの馬たちは、セネガル1と言って良いくらいの素晴らしいお尻をしており、
馬車に乗るとこのお尻を間近で眺めることができます。
走りながら脱糞するのはご愛嬌です。香ばしい香りが風下(=乗客)に向かって飛んできます。

⑤ロバ
眺めていて1番面白い動物です。
用途は馬と似ていますが、馬と比べると頭と体のバランスがおかしいです。1頭でも荷物をひくことはできますが、パワーが足りないので2~3頭セットでいる事が多いです。
セネガル人曰く、「ロバはお調子者、言うことを聞かない」
馬車で指示用に使うムチが、ロバ馬車になると木の棒になります。
たまに荷台から解き放たれた野良ロバがいます。彼らはちゃんと家に帰っているんでしょうか。

ろば.jpg

(写真:他ロバに頭を乗せて休憩する横着な奴をよく見かけます。やっぱ頭重いんだと思う)

ロバの鳴き声を聞いたことがありますか?
リンゲールではいつでも聴くことができます。
衝撃的な叫び声で、毎日荷物を運ばされた彼らの悲痛な声をアテレコして眠りにつきます。

いかがでしたでしょうか、リンゲールで出会える代表的な動物たちを並べてみました。

日々、街歩きをしながら彼らの生き様に癒されています。

おいでよリンゲール!

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