2024/10/03 Thu
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セネガルで見つけた贅沢なひととき
セネガル小学校教育隊員の小林桃子です。
ティエス市の小学校を巡回し、算数と体育の授業を行っています。
今回は、私の学校終わりや休日の過ごし方を紹介します。
学校終わりのお昼ご飯の時間や、休日には、友達や同僚の先生のおうちに遊びに行きます。その家に着くと、まず枕が渡され、「横になってなさい」と言われます。ウォロフ語で「バザン」と呼ばれるゴザやマットレスが用意され、そこに寝転びます。少し話をした後は、またゴロゴロ。気づいたら寝てしまっていることもよくあります。
室内が暑いときには、外の大きな木の下にマットを敷いて、昼寝をすることもあります。日本では考えられないような光景ですが、道を行く人たちも特に気にすることなく、挨拶をして通り過ぎていきます。最初は、何もしないこの時間が少し気まずく感じられましたが、今ではすっかり慣れて、自分でもバザンを敷いて、一緒にお昼寝を楽しむようになりました。
おまけ
先日、隊員6人でセネガル南部を旅行していた途中、乗っていた車のタイヤがパンクして、全く動かなくなりました。運転手は気を利かせてくれて、「村の家から椅子を借りてくるよ」と言ってくれたのですが、私たち隊員は、「バザンを借りてもいい?」とお願いしました。
そして、その後2時間、道端にバザンを敷いて、音楽を聴いたり、ぼんやりと景色を眺めたりしながら時間を過ごしました。近くの村の子どもたちは、そんな外国人たちを珍しそうにじっと観察していました。早く車が直らないかなと思いつつ、ふと、こんなにのんびりと大空を見上げる時間は、とても贅沢だなと感じました。
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