JICA海外協力隊の世界日記

セネガル便り

セネガルの栄養改善料理コンテストに参加!

セネガル 2023-1 家政・生活改善隊員です。職業訓練センターに派遣され、料理コースの調理実習の環境改善に取り組んでいます。

先日、料理コンテスト(Kaay togg2024)に出場しました。任地 saint-louis(サン・ルイ)の栄養改善や保健活動をしているNGOAgorahttps://ongagora.org/)主催の料理コンテストで、地域住民対象に生活習慣病予防と地元食材の利用の推進を目的としたものでした。

ちなみに、セネガルの主食はもともと粟・稗・黍などの穀物。そして、現在は時代の変化とともに調理が簡単な米食が増えています。

セネガル料理はどれももおいしいですが、油が多い。そのほか、米中心の食事やおやつの油や砂糖の多さから、心臓病、糖尿病、高血圧が国民の健康課題となっています。この料理コンテストでは、できるだけ油、そして砂糖を使わない調理法を求められました。日本では公立小中学校で栄養教諭として仕事をしている私にとって、このように革新的な献立作成を考案することはとてもワクワクするものでした。

結果的には、予選を通過し、3日間の研修を受けた後、最終戦では3位入賞を果たしました。

私のことを一人の地域住民として当たり前のように受け入れてくださったNGO団体や参加者、会場で応援してくださった人々にとても感謝しています。

まず予選は、一人一品(昼食)を審査会場で作りました。

私は、セネガル南部の料理「Kaldou(カルドゥ)」「noflay(ノフライ:粉末の落花生)」 「niébé(ニェベ:豆)」 「モリンガ」を加えて、食物繊維やビタミンをよりたくさん摂ることができるように工夫しました。予選の様子がYoutubeに掲載されています。

この準備のために、配属先の上司や同僚、近所に住む人などたくさんの人に作り方を教えてもらったり、助言をいただいたりしました。特に配属先では、この料理コンテストをきっかけに上司や同僚との円滑なコミュニケーションにつながったことが思わぬ利点でした。

また、初めて知る調味料や調理用語を知ることができたことも、現地の食文化への理解を深めることにつながりました。

その後、3日間のセミナーを受けました。1日の座学と2日間の調理実習です。座学はすべて現地語(ウォロフ語)でした。栄養学、衛生学、調理学等について、対話を交えながら学びました。ウォロフ語には思ったほどは苦戦せずに、眉間にしわを寄せながらも話についていき、本質的には講習内容を理解することができたことは、活動への自信にもつながりました。

最終戦は、2人一組で挑みます。抽選で決まった私の相棒はセイノブさん。一度彼女の家を訪れて、最終戦にどんな料理を作るか作戦会議。セイノブの母や叔母にもアドバイスをもらいました。よりおいしくて、より健康的なセネガル料理をセネガルの人々と考えることは私にとってとてもワクワクすることでした。

最終戦は、前菜・メイン・デザートが条件でした。

前菜は「サラダSUSHI(ローカル食材:エビ、乾燥エビ、卵、にんじんなど)

メインはセネガル料理「ンガル」(ローカル食材:粟、粉末落花生、魚の干物、トマトなど)

デザートは「砂糖なしの蒸しパン」(ローカル食材:ビーツ、粉末モリンガ、タンダルマ、はちみつなど)を用意しました。

IMG-0634.JPG

↓ セネガル料理には必須の調理器具「kour(クール:杵のようなもの)」「gueuneu(グンヌ:臼のようなもの)」を使って、セネガル料理に必須のスパイスである「nokoss (ノッコス:ニンニク、とうがらし、玉ねぎ等をつぶして混ぜたもの)」を作っている様子。

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