JICA海外協力隊の世界日記

セネガル便り

セネガルの家族

 みなさんは、ホームステイをしたことがありますか?
 日本でいうと「民泊」です。その土地を知る、その地域の方を知るために、ホームステイはもってこい。そこでの出会いは、自分を見つめ直すきっかけになることもあります。

 わたしは、2023年度1次隊小学校教育隊員の坂田晶子(さかたあきこ)です。セネガル隊員は、現地語訓練中に2泊3日のホームステイをします。そこで出会った家族のことを紹介します。

 セネガルに来たばっかり、語学も拙いわたしを受け入れてくれたのは、ンバイ家族。どんなに時間がかかっても、わたしの言葉を理解しようとしてくれました。

 この家族からは、セネガル名をもらいました。名前は「マリアマブッソー」。セネガルのイスラム教ムーリッド教団創始者アフマドバンバのお母さんの名前。宗教都市に住むわたしにぴったりの名前でした。

 また、セネガルの伝統家庭料理のチェブジェンを、手取り足取り作り方を教えてくれました。あぶらたっぷり、お塩たっぷり、スパイスたっぷり。それでもおいしくてやめられない料理です。「マリアマが作ってくれたから、とっても美味しいね!」と言ってくれたことが忘れられません。

 たった2泊3日のホームステイでしたが、セネガルで初めてわたしを理解してくれたンバイ家族。そのため、今でも、上京したら会いに行くほどです。

 わたしにとって家族とは、心や気持ちのよりどころ、居場所です。日本にいる家族も、連絡をまめにしているわけではないし、毎日のように思いを馳せているわけではないけれど、いつでもどこでも応援してくれる存在です。

 そんな居場所が、ここセネガルにもあることは、本当に嬉しいこと。全ての出会いと居場所を、感謝を忘れず、これからも大切にしていきます。

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