今回、私イチオシのセネガル農村部の風物詩《ホーリーゲルテ》について紹介します。ホーリーゲルテとは、ウォロフ語の表現の一つで、日本語に訳すと「落花生の殻割り」のことを指します。※
落花生はセネガルが高い生産量を誇る農作物の一つで、セネガル料理に使用されたり、小腹満たしとしても手軽に食べられています。
私が活動している村の住民のほとんども、落花生を栽培する農家です。
落花生の収穫後には、落花生の殻割り作業《ホーリーゲルテ》が行われます。
この作業は、小学生くらいの子どもからお年寄りまでの女性たちが主導で実施します。
やり方はいたって簡単。指で掴んだ殻付き落花生を地面や鉄製のイスに打ち付け、ひたすら殻を割るというものです。
カン、カン、カンと軽快な音を響かせる殻割りは、目にも止まらぬ速さで、彼女たちの熟練さを物語ります。
そのリズミカルな音に比例し、女性たちのおしゃべりも一段と弾みます。そして、賑やかさを増した《ホーリー ゲルテ》の場には自然と人が集まり、いつしか地域の人たちが交流する場となります。
落花生の殻割りがつくり出すこの空間は、なんとも言えない心地よさと、癒しを与えてくれます。地方で活動する隊員だからこそ体験できる、セネガル生活の一場面でした。
※ウォロフ語とはセネガルで使用されている現地語のこと。「ゲルテ」は落花生、「ホーリー」は殻を割る・剥く動作のことをいう。
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