JICA海外協力隊の世界日記

セネガル便り

ダカールのバスで感じる"セネガルの温かさ"

こんにちは。セネガルのダカールで作業療法士として活動している狩俣です。

アフリカといえば、大自然や動物、土でできたお家などをイメージしていました。
しかし実際に来てみると、思った以上に都会で、西アフリカの中でも栄えているセネガル、特に首都ダカールでは生活に必要なものは簡単に手に入ります。

そんなダカールでの生活の中で、私が心温まる場所は「バスの中」です。
今回は、その魅力をお伝えしたいと思います。

バスの旅

私は普段、バスで移動することが多く、行き先を確認し、その場所までのバスを調べることも今では日常茶飯事です。
バスに乗ることで、セネガルの魅力を感じる場面がたくさんあります。

セネガルにはバス停はありますが、時刻表はありません。バスが来るまで待つスタイルです。
また、
手を挙げればバス停以外でも乗ることができ、「ここで降ります」と伝えれば降ろしてくれます。

乗車すると、お金を管理している乗務員に行き先を伝えて料金を支払います。
一度チケットをもらった後に行き先を変更したい場合は、乗務員によって対応が違います。降りる予定だった場所まできたら、そこから改めて支払いチケットを受け取ることもあれば、「支払いはいらないよ」と言われることもあります。

また、お釣りがないときは、チケットにサインをして、次回受け取ることもあります。

降りるときは、乗務員に伝えると、コインで窓を叩きます。それが運転手への合図です。
基本的にはドアは閉まっていますが、走行中も開いたままのバスも少なくありません。

セネガル人の優しさ

セネガル人は「テランガ(おもてなし)」の心を持っており、優しい人が多いです。
バスの中でも、そんな優しさを感じる場面がたくさんあります。

女性に席を譲ったり、立っている人に空いている席を教えたりすることは、ここでは当たり前です。また、重い荷物を持って乗車する乗客がいると、手伝う姿もみられます。

揺れすぎるバスでは、「危ないよ、こっち来て!」という声掛けがあったり、体勢を崩した時は支えてもらい、「大丈夫?気を付けて!」と何人もの人に声をかけられることもありました。

ラッシュ時間帯で車内が混雑しているときは、お金を乗客の手渡しで乗務員までリレーしていきますが、チケットもお釣りも、ちゃんと自分の手元まで戻ってきます。

近道とハプニング

運転手によっては、道が混雑しているとルートを変更して近道をすることもあります。
そのため、降りたい場所で降りられないこともあります。

何を言ってもあまり意味はなく、降りたい場所に近いところ(いつもより少し遠い場所)で降ろされます。

また、首都から離れた郊外では、道を間違えてバックしながらルートを探すことも一度や二度ではありません。
運転手によって走行スピードもさまざまで、移動時間はその日によって変わります。

運転手と常務員の個性

運転手によってクラクションにも違いがあります。
バス停に着いた合図や、道を空けてほしいときなどで使い分けていて、その音は「ピー」「プップー」ではなく、まるで音楽のようで思わず笑ってしまうこともあります。また、運転席を派手に飾りつけているバスもあり、見ていて楽しいです。

お金を管理している乗務員は、お札を取りやすいように手にまとめて持っています。
その持ち方や動きにも人それぞれの違いがあり、個性やプロ意識を感じます。

ただの移動の中にも、さまざまな出来事がありますが、その一つひとつにセネガルらしさを感じています。

「今日はどんなバスかな?」
そう思いながら過ごす毎日の移動。

日本では考えられないことが日常的に起こり、型にはまらないセネガル。
そのゆるさが温かさに変わり、無意識に張っている気持ちがふと緩むこともあります。

セネガルに来る機会があれば、バスの利用はハードルが高くて中々乗る機会は少ないかもしれませんが、よかったらぜひチャレンジしてみてください。

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