JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

戦跡ガイドのための日本語クラスとハンドブック作り

先日、Solomon Islands WW II Memorial Associationのメンバーを対象に、戦跡ガイドのためのミニ日本語クラスを行いました。WW II Memorial Associationは、第二次世界大戦中に日本軍と連合軍(主にアメリカ軍)が戦った戦跡や戦争遺跡を管理し、訪問者に歴史を伝えている人たちの団体です。ソロモン諸島の観光局に配属されていた協力隊員が設立に尽力し、2025年に立ち上がりました。3か月に1回定例会議が開かれており、その中で「戦跡ガイドで使う日本語を教えてほしい」という依頼を受け、日本語を教えることになりました。

与えられた時間は45分。短い時間なのでたくさんの日本語を身につけてもらうことは難しいと考え、授業の後にも使えるように、戦跡ガイド向けの語彙と基礎フレーズをまとめたハンドブックを作ることにしました。

観光局の隊員が必要な語彙を集めてくれたので、それらを私が整理したり簡単なフレーズを加えたりして、持ち歩けるサイズのハンドブックにしました。ガイドをするときにポケットに入れて活用してもらえたらいいなと思ったからです。また、戦跡に関する言葉は日本人にとっても普段あまり使わない難しい表現が多いため、日本人訪問者に説明する際にもハンドブックを見せながら使えるようにしました。

ハンドブックに入れた語彙は、「機関銃」「防空壕」「爆撃されました」など、普段の日本語の授業ではまず扱わないものばかり。でも、戦跡ガイドをする人たちにとっては必要な言葉です。改めて、目的に合わせた日本語教育にはいろいろな形があるのだと感じました。

ソロモン諸島には毎年一定数の日本人が戦跡を訪れるため、参加者の皆さんも日本語を学びたいという思いが強く、とても熱心に取り組んでくれました。

また、今回のような戦跡ガイドのための日本語クラスは初めての試みだったこともあり、ソロモン諸島のテレビ局もこの取り組みを取材してくれました。

レッスンの最後には、ハンドブックを見ながらですが、「ようこそ」から始まり、「見てください。これは戦闘機です」「来てくれてありがとうございました」までの流れを日本語で行うことができました。

参加者の中には、長年戦跡を守ってきた年配の方々もおられ、日本人にとっても大切な戦跡を守り続けてくれていることに、改めて感謝の気持ちが湧きました。短いレッスンではありましたが、私にとっても、普段とは違う日本語教育の形を経験できた大変貴重な機会になりました。

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