JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

学びを生活へ、白玉団子作りで学ぶ「生きた算数」

みなさん、モニモニ〜!(ソロモンの現地語であるピジン語で「おはよう」という意味です)

ソロモンの首都、ホニアラ市にある小学校で活動中の吉田采海と申します。

今回は6年生の子どもたちと取り組んだ、白玉団子作りを通した算数の授業について、書きたいと思います。

ソロモンでも日本と同じように小学 3年生からかけ算・わり算を学習します。ですが、2×5や12÷4をただの計算式として解くことができても、その意味をわかっていなければ日常生活には何も役に立ちません。

ソロモンのマーケットや小さな商店などでは、売買は現金でやり取りされています。暗算が苦手なソロモン人、おつりの計算を間違えることも多々あります。

基本的な計算能力の低さが、国全体の大きな課題となっています。

今回は6年生の子どもたちと、これまで学習してきたかけ算やわり算を実生活で活用する活動として、白玉団子作りに挑戦しました!

学んだ計算が生活の中でどのように役立つのかを体験し、算数は机上の学習だけでなく、日常生活と結びついてこそ意味のある学びになることを実感してほしいと考えています。

白玉作り自体は興味津々で、初めてにも関わらず子どもたちはみんな上手に小さな丸の形に仕上げていました!

丸めた白玉を列に並べ、全部でいくつできたのかをかけ算を使って計算します!(今回はわり算がメインですが、かけ算も取り入れたかったので列に並べました。)

以前の子どもたちは、列に並んでいたとしても、数がどんなに大きくとも、指で一つずつ数えていました。かけ算を使うと、計算がとっても早くなりますね!


(写真① 丸めた白玉の数を、かけ算を使って計算する子どもたち)

さあ次は、丸くこねた白玉を茹でていきます!

茹で始めた時の白玉は鍋の底に沈んでいるのに、時間が経つと浮いてきます。

子どもたちは不思議そうに眺めていました。

茹であがった白玉を取り出し、今度はわり算を使って人数分に分けていきます!

「白玉を全員に同じ数ずつ分けると、一人分はいくつ?あまりはある?」

グループみんなで一生懸命考えます。

白玉の数が全部で39個、グループの人数は8人

「39÷8=4あまり7」

白玉の数から、子どもたち自身でわり算の式を考え、一人分とあまりの数まで計算することができ、とても驚きました!

一人分の数が計算できたら、各々のお皿に分けていきます!

「あまった7個の白玉は誰が食べる?じゃんけん?」と聞くと

「担任の先生にあげる!」と、優しい子どもたちの姿にほっこりしました♪

(写真② できあがった白玉を、わり算を使って均等に分ける子どもたち)

最後に醤油と砂糖を混ぜたソースをかけて、みたらし団子の完成です♪

ソロモンには、おもちのようなもちもちした食感の食べ物はなく、初めて食べるみたらし団子をとても不思議そうに食べていました(笑)

この経験が、子どもたちにとって「算数は生活の中で役立つもの」という気づきにつながればうれしいです。

学校での学びと日常生活を結びつけることで、子どもたちにとって「生きた算数」となるような授業づくりを、これからも大切にしていきたいと思います。

(写真③ 完成したみたらし団子を食べる様子)

ソロモン・小学校教育・セントジョン小学校
吉田 采海

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