JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

チームフィジオセラピストとして帯同した「OFC U-16 Women's Championship 2026」の帯同報告

皆さんこんにちは!

今回は、2026年9月6日から19日にソロモン諸島で開催された、オセアニアサッカー連盟(OFC)主催の国際大会「OFC U-16 Women’s Championship 2026」に、「Team Physiotherapist」として帯同した経験について寄稿したいと思います。

ソロモン諸島ではサッカーの人気が非常に高く、国民的スポーツの一つとなっています。また、ソロモン諸島には国際大会を開催できるスタジアムがあり、OFC関連(オセアニアサッカー連盟)の大会やFIFAワールドカップ予選なども開催されています。

今回はU-16世代の女子サッカーナショナルチームに、チームフィジオセラピストとして帯同する機会をいただき、FIFA U-17 Women’s World Cup 2027の出場権を懸けて行われた今大会で、グループリーグを含む計4試合に帯同しました。

大会期間中は、チームフィジオセラピストとして、試合中に生じるピッチ内の外傷対応、テーピング処置やケア、試合前のウォーミングアップ対応、試合後のリカバリー、選手のコンディション状況のマネジメントなどを担当させていただきました。

今大会を振り返り、特に大変だったことは、試合中に生じるピッチ内での外傷対応が挙げられます。

大会期間中、運動誘発性筋痙攣(筋肉が攣る状態)や肉離れなどの筋肉に関連する怪我は比較的少なかった一方で、接触プレーによる骨の打撲や足関節捻挫などの外傷が発生しました。

外傷が発生した際、初めに審判による選手確認が行われ、何らかの対応が必要と判断された場合は、フィールド内にチームフィジオセラピストが呼ばれます。審判の許可を得てピッチ内に入り、外傷対応を行いますが、国際大会のピッチで戦う選手たちは、通常よりもかなり緊張状態にあり、問診に対してうまく受け答えができなかったり、検査への協力が十分に得られなかったりするケースもありました。そのため、限られた時間の中で受傷状況や症状を正確に把握し、円滑に評価を進めることが難しい場面もありました。

現場ではスクリーニング検査として、受傷状況や症状から予想される外傷に応じて、問診・視診・触診を行い、必要に応じて整形外科的テストなどを実施します。

選手対応の際は試合が一時中断されるため、できるだけ早く選手対応を終えなければなりません。また、骨折などの可能性がある場合は、必要に応じて試合会場に常駐しているメディカルチームに担架搬送などを依頼する必要があります。

他の選手を対応している場合(控え選手のウォーミングアップや、他の怪我をした選手への対応など)もあり、選手がどのような状況で怪我に至ったかを詳しく把握できないケースもあります。そのような状況の中、限られた数分間で「この選手は試合続行可能か。担架搬送が必要か」を判断するのは、とても難しい状況でした。

私自身、冷静にピッチでの対応ができるよう、できる限り早く選手の所に駆けつけ、少しでも選手対応の時間を確保できるよう、素早く行動することを心掛けました。

また、1試合目の後には、選手たちと怪我が起きた際の対応手順(怪我や頭部外傷などが起きた際にどのようなことを聞くかなど)を共有し、緊張下でも円滑なコミュニケーションが取れるよう心掛けました。

最終的にFIFA U-17 Women’s World Cup 2027の出場権は獲得できませんでしたが、国を代表して戦ったナショナルチームの選手たちをはじめ、ヘッドコーチとしてチームを率いたJICA海外協力隊の先輩隊員である山下さん、チームオフィシャルの皆さんに、心から感謝したいと思います。

この貴重な経験、そして活動先での経験を帰国後に還元できるよう、残りの任期約6ヶ月を大切に過ごしていきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

2024年度3次隊 理学療法士 前田 昂志

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