JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

田中先生のソロモン通信#6【サッカー女子U16ワールドカップ予選】

1.ソロモン人のサッカー愛

ソロモンの人々のサッカー熱は驚くほど強く、町のストリートや広場ではいつもサッカーを楽しむ姿が見られます。

雨が降っても濡れながらプレーを続け、まさに「娯楽=サッカー」という文化です。学校でも子どもたちは自作のボールを使い、毎日のようにサッカーを楽しんでいます。

首都ホニアラには国際大会も開催できる大きなスタジアムがあり、国技としてサッカー協会も力を入れています。

このサッカーの国で、現在U-16女子チームの監督を務めているのはJICA海外協力隊員の日本人です。さらに病院勤務の理学療法士であるJICA海外協力隊員がチームフィジオセラピストとしてサポートに入り、チームを支えています。昨年度には元Jリーガーの選手もプレーしていたこともあり、ソロモン諸島では日本人の活躍が光っています。

2.ソロモン人のサッカー愛

ワールドカップ女子予選の試合に、監督から招待され応援に行きました。

観客席に座っていると、子どもたちが「こんにちは」と気さくに話しかけてくれます。日本語に興味を持ち、すぐに覚えて口にしてくれるのが印象的でした。 日本人の監督の名前「かんと」も覚えているようで私たちに確認してきます。試合中は「ソロ!レディ!ゴ!」と声を合わせ、空のペットボトルをシートに叩き音を鳴らしながら応援します。今回は女子チームの試合だったため、小学生の女子サッカー選手たちが大勢応援に駆けつけ、会場は熱気に包まれていました。

3.白熱した試合

予選の相手はニュージーランド、クック諸島、フィジー。

決勝トーナメント進出をかけたフィジー戦は3-4で惜しくも敗れましたが、最後まで走り抜き、足がつるまで全力を尽くす選手たちの姿に胸を打たれました。

「最後まであきらめない」という日本人の精神が選手たちにも伝わっていたと感じます。

この粘り強さは日本人監督である「かんと」さんの大和魂を示すものであり、きめ細やかな指導が生きていた証でした。さらに、チームフィジオセラピストの前田さんもアップから怪我のサポートまで走り回り、選手たちが全力でプレーできる環境を支えていました。

ソロモンの人々は日本をサッカー強豪国として認めています。日本が海外の監督から学び強豪国へと成長したように、ソロモンの未来のサッカーもまた、日本をはじめ多くの国からの支援を受けながら発展している最中です。JICAはソロモンサッカー協会を通じて総合的なサッカーの発展を橋渡ししており、これはサッカー指導や発展に挑戦したい人にとって大きなチャンスとなっています。

異文化の中でスポーツを通じて人々と心を通わせることは、人生経験としてかけがえのないものです。私自身もスポーツを通じた国際交流の積み重ねから、今ソロモン諸島にたどり着きました。こうした挑戦は自分の可能性を広げ、互いに成長していく力になると感じています。

このソロモンのサッカーの歩みを見守ることは、私にとって大きな楽しみの一つになりました。国境を越えた挑戦と友情が、未来のソロモンと日本のサッカーをさらに豊かにしていくと信じています。

(2026 1次隊 体育 北海道出身 田中 眞)

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