JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

森はみんなの「くすり箱」

ソロモン諸島は、国土の約9割が森林という、みどり豊かな島国です。

海は「行くところ」、森は「暮らすところ」。

…というソロモン人の言葉から、森が彼らの生活に密接なことが想像できます。

私が活動する、国立ホニアラ植物園は、その19ha(東京ドームのおよそ4個分)の敷地の内、18haまでもが天然の熱帯雨林。

イメージとしては、日本の自然公園や国定公園に近いかもしれません。

森は、ソロモン人にとって大事な「おくすり箱」です。

ケガをしたり、体調が悪かったりすると、植物を使って治療します。

例えば、マラリアやデング熱に罹ったら、パパイヤの葉を煎じて飲む、ケガをしたら、ノニの葉っぱを煎じて洗浄する…など。

植物園は、大都会・ホニアラ市に存在する、唯一の天然林。

身のまわりでは手に入りにくい植物を採集しにくる人たちがいます。

こちらは樹皮を採集にきた住民。強心剤のような効能があるとか。

こちらは、削り取った樹皮を皮膚感染症に塗布する、と。

こうして、森はみんなのおくすり箱としても存在しています。

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