JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

ウタプリンセス号に乗って

ソロモン諸島は多くの島で構成されている島ですが、島間に橋が通っていることはほとんどなく道路事情も悪いため、船が主要な交通手段です。

わたしの任地イザベル州ブアラでも住民は日常的に通勤通学等でカヌーやボートを利用しています。

ブアラから首都のホニアラに行く際もフェリーで行くのが一般的で、いくつかあるフェリーの中でも地元民のおすすめフェリーはウタプリンセス号です。

年末年始の休日を利用して、ウタプリンセス号に初乗船してみました。

乗客のほとんどは、市場で購入したものや首都で売るためのものなどの大量の荷物をもって乗船します。

この日の航路時間は速いと聞いていたのですが、任地のブアラを朝の8時に出発し首都に着いたのは夜の10時過ぎでした。

飛行機でブアラから首都まで行く場合は所要時間は40分ですが、金額がウタプリンセス号よりも約3倍することと、滑走路が芝生のために雨が降ると飛ばない(予定通りに飛ぶことの方がめずらしい)ことから、地元住民はほとんど利用しません。

この日、船は大きく揺れ、船内に吹き込んだ雨で身体は濡れて、長い船旅に慣れていないわたしはへとへとでした。

しかし、まわりの乗客は屋根から落ちる雨水で水分補給をし、揺れる船内で熟睡し、快適に過ごしていました。

いつも思うことですが、"ソロモン人は強い!"心も身体も現代の日本人と比べてとても強いと思います。

長い乗船時間も、旅行の一部として楽しむソロモンの人々のように「ウタプリンセス号はとても快適だよ!」と言えるように、また乗船してみようと思います。



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