JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

「問い」はいらない 〜ビレッジステイで感じたこと〜

皆さんこんにちは。

ソロモンにサッカー隊員として派遣されている山下寛人(やました かんと)と申します。

私は、現在ソロモン諸島サッカー連盟にてナショナルコーチの育成やグラスルーツ開発プロジェクト(一般向けのサッカーの普及のプロジェクト)の企画を担当しています。

ソロモンに到着してから3ヶ月がたち、初めてのJICA海外協力隊世界日記の執筆になります。

今回は、3泊4日のビレッジステイプログラム(※1)で感じたことを記します。 

(※1:現地事情や現地の語学を学ぶためにJICAが提供している村落研修)

この村に行く前、私は「どんな暮らしをしているのか?」「自分に何ができるのか?」と。

でも、実際にその場に身を置いてみると、そんな問いはすぐに消えた。

ただ「今」を生きることが全ての答えだった。

そんな感情を抱くことができたTamboko村での思い出を2つご紹介する。

1つ目は、「サッカーは世界の共通言語」ということを身をもって感じたことである。

村に到着してすぐ、子どもたちとどうやって関わるかを考えていたそんなとき、持って行ったサッカーボールを取り出すと、一瞬で空気が変わった。

子どもたちの目が輝き、何も言わなくても試合が始まる。

言葉は通じなくても、パスをつなぎ、ゴールを決め、笑い合う。

その瞬間、確信した。 

「サッカーは言語だ。」

言葉が違っても、文化が違っても、サッカーボールひとつで通じ合える。

国や境界を超えて、一瞬でつながれる。この瞬間が、何よりも感動的だった。

2つ目は、題名にもした「問いはいらない」について感じたことである。

この村には、電気も水道も電波もない。

水を汲める井戸は村内で2つのみ。

でも、人々は毎日笑顔で生きている。

助け合いながら、自然とともに暮らす姿を見て、ふと考えた。

「何が本当の豊かさなのか?」

都市にあるような便利さはない。けれど、人とのつながりが深く、時間がゆっくり流れる生活には、別の意味での豊かさがあった。

朝、ココナッツの木の下で挨拶を交わし、みんなで食事をし、陽が沈むと眠る。ただそれだけなのに、心が満たされていくのを感じた。

「支援しに来た」なんていう意識は必要なかった。

むしろ、学ばせてもらうことのほうが多かった。

私たちが村に“お邪魔”することで、彼らにとっても異文化を知る機会になったのかもしれない。

「問い」はいらない。 目の前の人と向き合い、一緒に生きる。

それだけで十分だった。


またTamboko村に戻ってきたい。

次はもっと長く、この学びを大切にしながら。

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