JICA海外協力隊の世界日記

ソロモン便り

ソロモンナーヤ、ヘムナーヤ

こんにちは。私はソロモンで活動を開始して1年8か月が経ちました。皆さんには聞き馴染みがあまりない国かもしれませんが、ソロモンの首都の街中は日本語の表記が溢れています。◯〇自動車学校、◯◯温泉などとボディにペイントされたままの中古車、日本の高校のクラスTシャツや、アイドルのライブTシャツを着ている人などをよくみかけます。カーナビがずっと日本市内を示していて、変えられないかと相談されることあります。

さて今日は、そんなソロモンで一番私の好きな「愛らしいソロモン人についてご紹介します。

(ビーチで写真撮影:お揃いと写真が大好き)

1.地元愛と仲間意識が強い

ソロモンは数百の島々から成り立つ国なので、公用語・共通語の他に、それぞれ各地域での固有の言語が80以上にも及ぶとされています。

島も言語の数も多いことから、同じ地域の言葉を話す人=貴重な同郷なので、同郷同士の仲間意識は特に強く、助け合いの精神が強く働きます。

勿論、言葉以外にも、各州で国旗も違いますし、特産品や踊り・慣習も(…性格も?)異なるので、自己紹介時は「A州とB州のハーフ」と表現したり、イベントではほぼ必ず各地のダンスの余興があったり…。(その為、どんなイベントも後半は大抵ずっと誰かしら踊っています。)

自分たちの出身地の文化を大切にしていることがよくわかります。前述した帰属意識の強さと相互扶助の精神から、皆とっても面倒見が良く優しいです。

同僚は、あなたが好きな品種のマンゴーが市場に出てたよ!とわざわざ買っておいてくれたり、あなたこれ食べたことないと思って!と料理を作ってきてくれたり、欲しくて探していたTシャツが実は企業のプロモーション商品(非売品)で、それを知った同僚達が皆で知人友人に聞いて回ってくれて、企業の人にたどり着き、最終的に手に入ったこともあります。

顔見知りではなくても、皆親切です。信号がない国なので、道路を横断しようとしていると知らぬおばちゃんが手を繋いできて一緒に渡ってくれたり、バスの乗り場を一緒に探してくれたり、ドライバーは止まって道を譲ってくれたり、市場で初めて見たというと味見させてくれたり、1個果物を買ったらもう1個オマケで付けてくれたり。(…利益があるのでしょうか…苦笑)

書き出せばキリがないほど。

見知らぬ外国人にも優しくできる、あたたかい国です。

(スイカの写真:地元のスイカは他と違って甘いんだ!と私に味見させ反応を見たい2人。同僚と同僚と同郷だった見知らぬ市場のおばちゃん)

2.日本人と似てないようで似ている?国民性。

大らかで明るく、細かいことは気にしない国民性なので、時間や期日の捉え方や、楽観的な捉え方は確かに日本人と全然違うように感じます。

ですが、要所要所で日本人と似てるなぁと感じる部分も多いです。

・この食べ物は口に合う?ソロモン料理はおいしい?

・ソロモン(の生活)はどう?大丈夫?

・ソロモン…好き?

など…初対面でよく聞かれます。これらをやや不安気に聞いて、私の返答に喜ぶ姿は、来日ハリウッドスターの対談でよくみるまさにアレです。

他にも、勉強会や会議では座席の後ろから座って前がスカスカ、手を挙げての発言は躊躇う、対人関係だと相手に思う事があっても言わない、頼まれごとはとりあえずオッケーと返事、などシャイで平和主義な一面もあります。

また、何かトラブルや不具合が起こったら「ヘムナーヤ(訳:こういう所がうちらだよね)ハハハ!」や、日本はいいよね、それに比べてソロモンはさ〜…と相手を褒めて自虐ネタで笑う所も、個人的には親和性を感じるポイントです。

以上、ソロモンナーヤ(こういう所がソロモン!)なお話でした。

(ダンスの写真:職場の忘年会。踊りは踊るのも見るのも大好き)

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