JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

考えさせられる誕生日パーティー【ウサノーナ】

こんにちは、ウサノーナです。

さて、今日は同僚の誕生日でした。(写真は過去の私の誕生日に学生が用意してくれたケーキ)

盛大すぎて長丁場になり、他学科の授業が入っていた私は途中で抜けて戻ってきたりとしていましたが。

というわけで、出たり入ったりしていたので、お裾分けケーキをもらえず黙々と仕事をしてました。

そして、別のクラスの授業に行こうとしていると、

別の教室でポツンと座っている学生が。

私「まだパーティー終わってないけど、どうしたの?」

学生「食べられないからここにいるんだ」

そこで思い出す。彼はムスリムの学生(名前から判断しています)です。

そして現在ラマダンの真っ只中。たしかにみんなが美味しそうにケーキを食べているのを見るのは私ならつらいです。

私「そっか。マハンシカーラヤ(ラマダン期間)あと2週間くらいだよね、、」

学生「うん!でも大丈夫!先生はケーキ食べた?」

私「今日は他学科の授業の日だからケーキもお昼も食べてない」

学生「えぇー!!お腹すかないの?」

私「すくけど、学生の授業を優先したいから」

など話をしながら、宗教やら言語の話に。

学生「先生、サウジアラビアに行ったことはある?」

私「ないよ。行ったことあるの?」

学生「ないけど、このクラスを卒業したら、サウジアラビアで仕事するんだ」

私「え!すごい!じゃあ何カ国語話せるの??」

学生「アラビア語と、タミル語と、シンハラ語と、英語と…日本語もクラス取ってたけど使わないから忘れちゃった。」

私「アラビア語はアッサラーム・アライクム!だよね?」

学生「ヴァレイクンサラーム」

アッサラーム・アライクムへの返答はこう返すそうです。

お父さんはマレーシア語、ヒンドゥー語、日本語などなど10カ国語くらい話せるのだそうです。

私「クラスにタミル語話者やアラビア語話者がいるのはわかってるんだけど、シンハラ語しか話せなくてごめんよ…」

これは私が前から感じていたこと。やっぱり彼らにとっての第1言語で話せないのは心に引っかかるものがあるからです。

学生「大丈夫だよ!シンハラ語ペラペラだし、問題ないよ!」

その後も彼は家族がイギリスやドバイ、サウジアラビアで働いているんだ!とキラキラニコニコしながら話してくれました。

残り半年を切りましたが、私もアラビア語とタミル語、もう少し話せるようになりたいな、と思いましたし、彼の前向きさがとてもたくましく感じました。

あとは、やっぱりスリランカ、異文化共生ができてるように見えてこうやって我慢してくれている子がいるんだなと。横の部屋でドンチャンやってるのが終わるのを待っているのはなんだかなぁ…教育的配慮できてないよなぁ…とも思いました。

マイノリティだからマイノリティ側が我慢するのではなく、時期を変えるとか時間を変えるとかもっとお互いウィンウィンになる方法はあるだろうに…とも思ってしまいました。そして、こうして彼が1人部屋で待っていることも多分学生も教師も気づいてないんだろうな、とも。。

というわけで、まとまりがありませんが今日はこのあたりで。

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