JICA海外協力隊の世界日記

スリランカ便り

私の当たり前は相手にとって当たり前ではない【ウサノーナ】

こんにちは、ウサノーナです。

日本の学校で働いている友達と電話していて、ふと思ったことを今日は記事にします。

友達と話していたのは「どうしていじめを起こさないようにするか」をどうやったら子どもにうまく伝えることができるか、という問題。

で、「どうしていじめは起こるのか」という点から私は考えたのですが、

結局、「私の当たり前が、相手の当たり前ではなかった」ときに、「どうしてあなたは違うの?」と、

その違いを理解しようとせず、多様性を認められないところから来るのではないかと私は思います。(私個人の意見です)

その「私の当たり前」と「他人の当たり前」の両者を理解していくことでこそ、多様性理解、異文化理解などにつながるんだろうなぁ…。と。

スリランカでもあります。というわけで、それぞれの「当たり前」いくつか紹介してみますね。

例えば…トゥクトゥク。

コロンボでは短い距離だと200ルピー(100円)ちょっと。

でも、同じ距離でも、ラトナプラや、ガマ(田舎)の方だと…大体同じくらいの短い距離でも500ルピー(250円)くらいします。

さて、なぜでしょうか!

。。。

。。

正解は…帰りにお客さんを拾えないことも多いので、運転手さんが帰るためのガソリン代が含まれるからです。

コロンボは商売道具としてトゥクを使っている人が多い印象ですが、地方は自家用車として使っている人が多い印象です。


では2問目。

100ルピー(50円)のアイスクリーム、スリランカの人にとって安い?高い?

。。。

。。

正解は…高いです 笑

所得にもよるので、学校の先生など収入のある世帯には高くないかもしれませんが、

労働階級の人たちにとっては嗜好品。ぜいたくになります。


3問目

スリランカ製の醤油、日本の醤油と全然違って、旨味が少なく、美味しくないのです

なぜでしょうか!

。。。

。。

正解は…ムスリムの人はアルコールを使ったものを食べられません。

なので、アルコールの入っていないハラール醤油になるのです。

ちなみに、自称:日本食開発隊員としては(結構開発しているので、また記事にしますね)

キトゥル(はちみつのようなもの)をスリランカ醤油に少しだけ加えると、旨味が増します 笑


では最後の質問

スリランカの人、お風呂(シャワー)はいつ浴びる?

。。。

。。

正解は…朝に浴びます 笑


あと、基本的に毎日髪を洗いません。(都会はわからないですが…)

夕方に浴びる人もいますが、夜になってから浴びる人は少ないです。

あと、髪の毛を洗う場合はほぼみんな朝に洗うそうです。

夜に洗うと風邪を引くと言われます 笑 ドライヤーを使っている人も少ないので余計にそうなのかもしれないですね。

アーユルヴェーダ的にもあまり夜シャワーはよくないそうな。

ちなみに、髪を洗ってきたかどうかは、

髪の毛を結んでいない、かつ、オイルをしたかのようにしっとりしている。

この2つが当てはまるならほぼ確定です。朝のバスに乗ると時々ぴしゃぴしゃのままバスに乗っている人を見かけます 笑


さて、クイズ形式にしてみましたが、いかがでしたか?

新たな「当たり前」に遭遇しましたか?

国、立場、暮らし、どこをとっても、誰にとっても、「当たり前」は「当たり前ではない」です。

私もバイアスを持たないよう、それぞれ個人個人の当たり前をもっと理解していきたいと思います。

ではまた。

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