2025/07/11 Fri
シリーズ商店おじちゃん 生活
シリーズ商店じじ~私のお気に入り料理から商売について語る【ウサノーナ】


こんにちは、ウサノーナです。
さて、今日はびっくりおどろき、スリランカに来てもうほぼ2年になりますが、
自分史上最高のワデーに出会えたのでご紹介します。
そもそもワデーとは何かというと、2種類あります。
カリカリワデー(トップ画真下のオレンジの円盤)と、しっとりふんわりワデー(トップ画右上ドーナッツ状)です。
私の推しは前者のカリカリワデーです。
細かいパリップ(ダール豆)から作られている…はずです!
それを揚げて完成。スリランカのおせんべいみたいな感じです。
ガリガリかじれるので、歯ごたえがいいものが大好きな私の大好物です。
あと、一つ10~20ルピーと安いのも特徴です。
しっとりワデーはドーナツを薄くスライスして、
間にサンボル(ココナツを粉々にしたものに、ちょっと辛味をつけたもの)を入れたものが多いです。
おいしいのですが、私は歯ごたえ重視なのであまり食べません 笑
おいしいカリカリワデーは、出汁のような香り、風味がします。(モルディブフィッシュの粉末が入っている気がする 笑)
おいしくないカリカリワデーは、辛味があるか(味がしたらまし)、もはや味のしないおせんべいなこともあります。
さて、ワデーの紹介はもう十分だと思いますので、本題に。
ウサノーナの家ではもうガスがありません。
買えばいい話なのですが、
- 90cmくらいのサイズででかい
- 大家さんは手伝ってくれない
- 商店じじのお店はそのときちょうどタイミング悪くガス切れ
- というかもはやあと2ヶ月もないのにガス買う…?ガスタンク1本 2000円もするよ…?
(大家さんがガスタンクのサイズのデポジットを払っているので、勝手にサイズ変更は不可)
という状況なので、現在進行系でガスを買っておりません。
あ、安心してください。ちゃんと料理してます!オール炊飯器で!笑
停電すると食に関するライフラインが全滅する弱々装備ですが、毎日なんとかやっております 笑
というわけで、商店じじにも私のガスなし状況は筒抜けなのです。
「どうやって料理してるんだ!?」
「炊飯器で全部やってるよー」
「何食うとんねん」
「チャーハンとかぁ? 一品ずつしか作れないのが難点だけどねぇー」
なんて話をしていると、ある日の朝、じじから電話が。
「起きてるかー。嫁はんがご飯つくったから取りにおいで」
むにゃむにゃ寝ぼけ眼でいただいたのがこちら。
朝から…豪華すぎる…!! シナモンやら入っていて、味付けもめちゃくちゃおいしい…
大家さんは全くそういう心配をしてこないので、じじ家族の優しさに朝からちょっとほろっとしました。
家庭にもよるのですが、朝はそんなにおかずの種類がないご飯が多い印象です。写真右側のダール豆カレーと、あとちょっと1品あるくらい。
なのに朝から3品くらいもおかずがあって…商店アンマー!!(アンマー:お母さん)となりました。
あとこれも家庭によりますが、エビや鶏、卵など動物性タンパク質は高いです。
なかでも感動したのは
このカリカリ海老ワデー。大きな海老が1匹入っていて、エビせんの進化系みたいでめちゃくちゃおいしい。
出汁もきいてて、味も優しいのにしっかり風味があって最高でした。
この記事を書くにあたって調べてみましたが、お店でも売っているようですが、私は初めてみました 笑
今までで最高のカレーにワデーだったよ!!とじじに報告しに行くと、
なんとワデーはじじのお手製。
「どうして海老ワデー、みんなお店の人は売らないの?原価が高くなるから?」と聞いてみると
お商売する人はみんなどうやって安く作るか考える人が多いんだとか。
じじが学校の食堂でご飯やショートイーツ(お茶のお供)を作っていたときは、値段は少し上げるけど、ちゃんと美味いものを提供していたそうな。
じじのお店の他に、もう一店舗安い食堂があったそうですが、じじの食堂が売り切れてからしかそっちの食堂は流行ってなかったとか。
その話が本当かどうかはさておき、たしかに今の商店でもじじのお店はちょっといいものを置いている傾向があります。
例えば卵。じじのお店だと他のお店よりちょっと高いです。1個あたり2-5ルピーくらい。
私の大家さんは商店じじのお店は高いから買わないほうがいいよ、と住み始めた頃に言っていたのですが、
あちこちの商店で卵購入をした結果、私は今の商店じじのお店がトータルで気に入ってます。
高い分、ちゃんと卵が大きいし、血卵の確率も低いから。
先日紹介したじじの謎の売り込み1500ルピー高級ソーセージも多分じじが美味いと思うから取り扱っているんだろうなと思います。
商店じじのお店が繁盛しているのも、良いものを取り揃えているということを知っている人もいるからなんだろうなぁ…と。
この差別化という感覚を持っているスリランカの人は少ない気がします。
みんな一緒がいい…というのはわかるのですが、
お金を楽に稼ぎたい、なにか稼げる方法はないか?とか聞いてくる人も多いので、そういうとこだよ!といつもツッコみたくなります。
ついでに(ついでじゃない)、どうしてじじはそんなに親切にしてくれるの?と聞きました。
私が商店じじの立場だったら、さすがにほぼ週4くらいで油を売りに来るヤツは面倒くさいのではないかと 笑
「だって親切するのにお金はいらんやろ?」
という名言をもらいました 笑
確かにその通りです。私もよく学生には人に優しくなりなささい、とよく言っているし、自分もできるだけ親切には親切で返そうとしていますが…
でもこの感覚の人ってそんなに多くはないんだよなぁと思います。
スリランカの人は確かに親切な人が多いです。
でも、やっぱり融通が効かないことも多いというか、無償の愛というか、無償の親切ってあまり無い気がします。本当に人による。
あと、自分のことを優先させる印象が強いです。もちろん、自分を大事にするのは当たり前なのですが…
日本人でもそうだと思いますし、万国共通だと思っています。ガイコクジンだからと足元を見て来る人もいます。
うーん、これは言葉ではなんとも言い表せないですね…親切だけど親切じゃないっていう、謎の感覚が私の中にはあります 笑
「人に親切にしてたら、自分にも親切が返ってくる。悪いことをしてたら自分に返ってくる」
この感覚、ない人も多いよね?スリランカの人、親切だけどそう感じることがある。お坊さんの説法とかでもあるの? と聞いてみると
「子どものうちにそういう話を聞く機会はたくさんある。その場でちゃんと聞いているかどうか。
あと、坊さんもそうだけどそういう説法話をする奴は自分自身は例外にしがち」
と言ってました。その通りで、私も気をつけねばな…と思いました。言うからには自分がちゃんと先陣きって実践する必要がある。
でも誰しもがおごりを持ち始めるときがあるわけで。
私もどーしても人間なので、苦手な人(仕事しないのに態度が大きい、権力振りかざしてくる人)に対しては不親切になりがちなのですが、
あと少しの期間、ちょっとそういった人たちに対しても、うーん、どういうアプローチができるか、頑張ってみようかなと思います。
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